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第二節 仰せのままに

『中間報告を』


「先日の茶会でアメリア=ロシュフォールに接触しました。こちらの顔と名前は覚えているはずです。

父親とも話しましたが、あの二人の関係は親子のそれではありません。むしろ“利用する父”と“従う娘”。内部崩壊はすでに始まっていると見ました。放置しても、通常より早く片が付くでしょう。

血縁でさえ希薄な家は倒れるのも早いですから」


『それは経験則か?』


「どんな歴史書を辿ってもその記載があります。倒れる家は、まず内側から軋み始める。どんな小さな亀裂も例外なく広がり、

革命家らはその裂け目を巧妙に拡張するだけでいい。

あとは自然に、家は落ちる」


『もっともなことだ。“良い”先例の踏襲に間違いはない。やはり君を雇って正解だよ。君は組織の中でも群を抜いて優秀な諜報員だ。引き続き頼むよ。ルカ=ヴァレンティン』


「ヴァルメーニュ家当主様の仰せのままに」

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