王都の王城
あーーーー
「取り敢えずお前に今からの予定を話すぞ?まず王都の館から王城に連絡して登城する、その後は王都の館にある予備の馬車から館に戻り王城からの連絡を待つ。馬車に同乗して居たメイド長も居ないから仮当主権限でお前に指名するが実力を示さないとメイドは従わんからな」
「承知致しました我が主」
馬車に揺られて数時間、王都に着くと門番が竜に驚くが私が主様から交差する剣と王冠の紋様、主様の家紋が掘られた短刀にてその場を治め館に着いた。
「クリスタ!居るか!」
主様が名前を呼ぶとふくよかなおばあちゃんメイドが出てくる。
「彼女は先代のメイド長で今は僕の専属メイドをして居る。クリスタ!帰還途中竜に襲われて母上と父上が死んだ、そしてそんな所を丁度良く現れたこの女が助けてくれたんだが、メイドにしてくれと懇願された。此奴にメイド長の業務を教えてやれ」
「…坊ちゃんの命令は老体には刺激が強いねぇ、お名前は?」
「リエラ・スカーレットです。業務を教えて貰えれば基本何でも出来ます」
「分かったわ、リエラ。さてと、当主様と奥様が亡くなられたなら王城に手紙を飛ばさないとね。ルイ」
おばあちゃんが名前を呼ぶと直ぐに執事らしき人が現れ耳打ちをする。
「さぁてと、先ずは貴方はメイド長の業務よね?家事などは出来るでしょうから、この家のメイド長の権限を教えるわね?
当主様及びその血縁が居ない際の館の指揮、
当主様不在時館の重大事項の決定権、
金銭事項の管理、
メイドの指揮、
当主代理での外交、
基本的にメイド長は当主代理権限を奥様、ご子息、ご息女、と続きご親戚と並ぶ権限を預かっております。」
簡単に言えば館に血縁者が誰も居ない時はメイド長が当主代理としての権限が与えられてるのですね。
「承知致しました。」
「では次ね?まずメイド長は献立、買い出しの予算提出、その他諸々の雑事をするの、これが基本的なメイド長としての業務ね。」
「私も過去に一般メイドとしてもメイド長としても仕えておりましたので大抵の事は出来ます」
「経験はあるのね」
「はい、まぁ旦那様の没後色々あって追い出されましたが」
「なかなかハードな奥様ね?まぁメイドなら他は分かるわね?暫くは私が補佐するわ。後メイド長は当主様の専属とも言えるから坊ちゃんの事は任せましたよ」
「承知致しました」
基本の業務に齟齬は無い、出来るっ!
「それでは先ずは掃除を皆様方に気に入られるよう始めましょう。さぁ物よ動け、我が意思の儘に!この館を美しくし給えよ。【魔力操作】」
先程魔法を使った事で覚えた魔力操作にて物を遠隔で操れる様になりました、まぁこれぐらいならMP消費は10程度です。
因みに馬車は50、竜は250位でしたね、量が足りませんでしたので魔力吸収のスキルを覚えて周囲の魔力で作りました…
「おやおや、素晴らしい魔力操作だね、時短出来るならそれで良いわ。それにしても館にある全ての掃除道具になんて魔力は大丈夫でもイマジネーションが出来ないわ。」
魔法はイマジネーションの力、私は抽象的で強いイメージをする事が出来るから魔法に適性が高い、その代わり細部まで拘ると時間がかかると言うデメリットが有る。
その為細部を詠唱で作り出す様にしている。
「ふふ、特技なんですよ。御次は仕上げですわね。我は穢れを払う者、至高なる美を体現せよ!【美しい館へと】」
神聖魔法で穢れを払う、因みにこれで魔力はスッカラカンになりました。
「どうでしょうか?」
「素晴らしいわ!さて、そろそろ馬車の準備が出来るから登城しましょう。貴方も新人の顔見せに行くわよ」
「承知致しましたわ」
疲れました、




