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第四章:詩の国
詩の国は、言葉が風になっていた。
話すだけで、空気が変わる。
でも、みんなはあまりしゃべらなかった。
Minagiは、静門国の沈黙を思い出した。
「ここも、言葉より“間”が大事なんだな……」
詩人のYuiが現れた。
彼女は、言葉の“間”に意味を込める達人だった。
「言葉は風を動かす。
でも、沈黙は風を“聴く”んだよ。」
Minagiは、空器の呼吸で風の“間”を感じようとした。
すると、誰かが言葉を発する前の空気が、
少しだけ震えているのがわかった。
「……これが、詩の呼吸?」
Yuiはうなずいた。
「言葉の前にある“気配”を読む。
それができれば、沈黙も詩になる。」
Minagiは、沈黙の中で風を感じた。
それは、言葉よりも深い呼吸だった。
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