Episode 3 迎えと公爵家
俺「すごいぞ! さっきと違って人がたくさんいるし、みんな活き活きとしている! そうだ、君、ありがとう! 名前を…………」
あれ?
キョロキョロ
少年は? ……いない? そんなバカな、ついさっきまでここに……
???「あ、いたー! あの人じゃない?」
???「こら、指ささない!」
名前も聞けなかった……格好からして彼も貧民街で暮らしているんだろうか……
ダダダダダダ
まだせいぜい14、5歳くらいだったと思うが……
ダダダダダダダダダダ
? 誰かこっち来
ッドーン
俺「グワッ」
ザワザワ
おいおい俺じゃなきゃ死んでたぞ
誰だよいきなり突っ込んできたのは って
金髪の少年「はっはっはっは!」
美少年Part2キターーーーーーーさっきの子とはまた違う系統の美少年というかキラキラすぎてやばいなんかいいにおいするし、
まって俺変態みたいじゃない?
???「すみませんうちの子が!ちょっといつまでもモブ太さんの上のってんじゃないよ!」
金髪の少年「わ、ちょ、引っ張んないでよ!」
俺「いえいえそんなお構いなく……」
ポニーテールの女性「ホントにすみません……ほらアンタも謝る!」
ガッ
金髪の少年「うわ、あ、ごめんなさいっ」
俺「いいよいいよ、でも次からは無理矢理頭下げられる前に謝ろうね」
金髪の少年「ちぇっ」
おっ? 生意気だな?
ポニーテールの女性「はぁ……申し訳ない、見苦しいところをみせてしまって」
俺「いやぁそんな、気にしないでください。えっと、ところであなた達は……」
ポニーテールの女性「あぁ、申し遅れた。私はネヴァ、この子は金、鳥月公爵家のお屋敷に勤めているメイドだ。神から連絡があって、迎えに来た。異世界から転移してきたモブ山モブ太さんで間違いないな?」
俺「あ、はいそうです! ということは、もしかしてあなた達が迎えの……」
てか今さらっと神から連絡もらったって言ったな。この世界で神ってどんな立ち位置なんだ?
金「そうだよーーー!風花様がお迎えに行くようにって!」
俺「風花様?」
ネヴァ「ああ、鳥月家の御令嬢、鳥月風花様だ。アタシたちはメイドの中でも一応風花様お付きなんだ。金はまだ見習いだがな。……そろそろ行こうか、すぐそこに車をとめてある」