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Episode 2 初めての街と少年

……ここが街か。というより村……?発展しているようだが俺のいた現代とはまた違う……洋風のこじんまりとした…… いやそれよりもなんだかおかしいぞ、昼間なのに妙に薄暗いし、活気もない。なにより一人も人間が見当たらない。いやな雰囲気だな……ちょ神、話が違うじゃん。全然いい感じじゃないじゃん。


ツンツン

???「ねぇ」


俺「ぎゃあああ」


ハァハァ びっくりした、まさか人がいたとは。でもこれでこの世界に来て初めて人に会えたぞ!というかこの世界にきてから初めて声を出した気がするぞ! よく考えたら神俺の心の声読んでたな、まぁ神だしな


???「……ねぇってば」

俺「あっスミマセンえっと……」


さぁ初めて会う人間! 君は一体どんな人なんだい!


双黒の少年「こんなところで、何してる」


美少年キターーーーーーーーなんかボロボロだしすごく不健康そうだけどとりあえず人に会えたーーー!


俺「えっと、実は彷徨ってて。お迎えがくるのを待ってるんです」

双黒の少年「自殺志願者か」

挿絵(By みてみん)

俺「あっ違う、そういうことじゃなくて」


俺のバカーーーー日本語難しいーーーーーーってか日本語? ちゃんと言語通じてるじゃん。


俺「本当に迎えが来るのをまってて、あの、人が」

双黒の少年「ここで?」

俺「えっとー、いや、特にどこで待ち合わせとかそういうのは」

双黒の少年「……」


やばい、警戒されてる。どうしよう。


双黒の少年「こっち、ついてこい」


グイ


俺「えっ、え、あの、どこに」

双黒の少年「街へ」

俺「ここは街じゃないのか?」

双黒の少年「今は訳あって廃村だ。ほら、あの焼け野原が見えるだろ。」

俺「あぁ」

双黒の少年「10年ぐらい前から、たまにある。突然燃えるんだけど、ずっと原因は不明らしい。僕は魔物か位が低い悪魔かそのへんの仕業だと思うんだが……たまに人が消えるし、誰もこのあたりには近づかなくなった」

俺「あそこってそんな物騒な場所なの」

双黒の少年「やっぱり知らなかったのか。まぁアンタここらの人間には見えないしな」

俺「ここらの人間って?……あ、人がいる!」

双黒の少年「バカ! 迂闊に近付くな!」

俺「えっ」

双黒の少年「ここは貧民街なんだ。法もクソもない、ろくな人間なんかいないよ」


確かに言われてみればみんな顔死んでるし家無さそうな人ばっかりだしなんかどっかで悲鳴聞こえてるし……やっぱり神様俺の話聞いてなくない? うぇあーいずいい感じの設定?


俺「ねぇここも物騒じゃない??」

双黒の少年「物騒だよ、でもここを抜けたら普通の街がある、人を待つならそこにしろ」

俺「普通の街!よかった、ありがとう!」

双黒の少年「礼はいらない、そんなものに価値なんてない」

俺「あっはい」


なんかこの子ちょいちょい毒舌じゃない??


双黒の少年「……もうつく、あまり変な行動はするなよ」


ナンカイイカンジノマチー


俺「おぉ!! すごいぞ!なんかいい感じの街だ!」

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