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065-アンケート結果(後編)

次に僕は、タッティラの下を訪れた。

工業区域にはおらず、ラエリスの調整ラインに立っていた。


「エリアス様、何のご用事ですか?」

「告知は来ていないか?」

「ああ....食物ですね。私はどうすればいいのか...分からないんです」


タッティラは困ったように天井を見つめた。


「嫌であれば、参加しなくてもいいが」

「しかし、お嫌では?」

「勿論、寂しいが....」

「...では、こういうのはどうだ?」


僕はタッティラにリストを見せる。

エリスの食卓に普段から並ぶものだ。


「”味”に触れてみるのも経験としてはいいかもしれません」

「そうか」


タッティラは長考の末、「ラキート」を選んだ。

エリスのリストから除外しようと考えているもので、黒い団子のようなものだ。

エリスは一度僕にその正体を尋ねてきたのだが、原材料を聞いた途端に食べたくないと言い出したので、大抵は僕が食べている。


「では、これでいいか?」

「はい、楽しみです」


タッティラは去る僕に、嬉しそうに手を振るのだった。

そして僕は、農業惑星の方へテレポートした。

アドラスは普段、この農業惑星でケルビス農園の警備についている。

グレゴルが果物をつまみ食いしに来るからだという。


「あ....エリアス様....」

「決まったか?」


ケルビス農園はいつの間にか竹組みの柵で囲われていて、土台の石にアドラスが腰掛けていた。

僕が来ると、すぐに反応した。


「はい! ケルビス様がいつも育てている果物で、何かお菓子が食べたいです」

「そうか、ケルビスが許せば許可しよう」


アドラスはどうやら、グレゴルとの攻防戦で果物に興味を持ったようだ。

なので、適当な惑星でスポンジと各種材料だけを購入することにした。

ケルビスがここの果物を渡さないのは、ひとえにエリスのためだ。僕が掛け合えば少しくらいは譲ってもらえるだろう。


「あ、グレゴル....」

「どうした?」


その時、僕は背後に気配を感じた。

振り向くと、なにかが消える直前だった。

ただ、誰だったかは分かる、グレゴルだ。


「....後で聞いておこう」


僕はそう決めたのだった。

....ちなみに、ポラノルは既に提出されており、「ノーグ」という海賊国家カルメナスで広く流通しているファストフードだった。







結果として、全員のメニューが確定した。

エリアス「Ct-021焼肉」(農業惑星産)

エリス 「〃」

ケルビス「カトーラナ」(ベクト星系産)

カサンドラ「岩塩ソテー」

メッティーラ「シティロス」(ノースアルダ星系産)

タッティラ「ラキート」

シーシャ 「ピロエットル」(ジスト星系産)

ジェネラス「ジェリン」(キスカ星系)

アドラス 「ケルビスお手製ケーキ」

ポラノル 「ノーグ」

グレゴル 「ケルビスお手製ケーキ」

.....アディナ「ラキート」


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