表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
シーズン1-悪夢の始まり

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/295

037-王国軍の接近

その頃。

Ve’zのオルトス王国領外縁部、ザーガイナムに、王国軍の艦隊が集結していた。


「そうか....カル殿は来られなかったか」

「ええ、Ve’zの調査に忙しいとのことで」

「.....まあ良い」


その旗艦にて指揮を執るのは、クリストフ・アーリバル。

前回の戦いにおいて、生き残った数人の一人である。


「.....勝敗など関係ない、これは個人的な復讐でもある」

「...そういえば、あなたは....」


副官は、クリストフの当時の状況を思い出す。

ガゼラークⅣの消滅に巻き込まれ、ほぼ壊滅した艦隊だったが、そこに後続のクリストフ艦隊が到着。

そして、不明な敵艦に襲われ、交戦するも全く歯が立たずに壊滅し、艦内の生命反応をわざわざ探ったうえで一人ずつ潰されたのだ。

クリストフを含む数人は、艦内にあったシャトルで何とか離脱したものの、後続の脱出ポッドはワープ阻害なる未知の技術に襲われ、生還できなかった。


「散っていった仲間たち....それに、仕方がなかったとはいえ死んでしまったエリスの為にも! この戦いに負けるわけにはいかんのだ!」

「.....クリストフ殿、しかし...このような何も無い星系で、本当に接敵できるのでしょうか?」


副官が不安そうに問う。

ザーガイナムはもともとVe’zの主張する領土であり、幾度か艦隊が全滅している。

しかし、今では残骸と遺跡だけが残り、それらの遺構の生存しているデータバンクには何も残されていなかった。

ここは放棄された場所なのだ。


「奴らは来る、そのための準備は怠っていない」


クリストフは自信ありげに宣言した。

そしてそれは、確かな真実として彼らの前に君臨するのであった。







『私はエリスを殺した貴様らを許しはしない! もし我々を放置すれば、王国軍は集結し、そちらの首都星系に突撃を仕掛けるぞ!』

「これで脅しのつもりか.....?」


だとすれば、かなり幼稚に見えるが.....

まあ、いいだろう。


「メッティーラ、ケルビス、アドラス、聞こえているな? シュヴァリエ=ノクティラノスをそれぞれ二十騎連れて、周辺宙域に布陣せよ」


まあ、王国程度の技術力であれば、ニューエンドとアルカンシエルの斉射で終わりだろう。

アドラスの隠し機能も使えば、何か仕掛けていたとしても退くのは簡単だ。

今までアドラスがいなかったのは、相当痛かったんだと痛感させられる。


『『分かりました、エリアス様』』

『分かり...ました...』


アロウトは少しだけ騒がしくなる。

キジラ=ノルティノスたちがその機体をシュヴァリエ=ノクティラノスに移し替え、三人の指揮下へと配属される。

ケルビスは義体を農園惑星に置いていたため、急いで戻って来て艦に乗り込む。


「では、頼んだ」

『お任せください』


ケルビスを実質的なウィングリーダーとして、防衛艦隊は出撃していった。

さて、どう転ぶか......


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ