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【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
終章(3/3)-『決着』編

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293-『A’Rearth』

一週間後。

僕はケルビスと連絡を取っていた。


『勝ったのか!?』

『はい、少しばかり時間はかかりましたが....アロウトの中央ブロックが何故か復旧したため、ノクティラノス艦隊を動かし急ピッチで王国を攻略し、連邦を完全に戦闘不能状態に追い込んだとの事です』

『アロウトが....』


僕は義体の機能を使い、アロウトのメインフレームにアクセスを試みる。

すると、接続エラーが出ていたのが.....繋がった。

コアブロックのみ復旧しており、緊急防壁等も作動していた。

指揮権が僕に戻って来た事で、エクスティラノス達との通信リンクも復旧する。


『皆、現況を報告せよ!』

『こちらカサンドラ、アロウト周辺で残骸改修作業中です』

『こちらメッティーラ、アロウトのコアブロック付近に展開し待機中。命令があればすぐに行動します』

『こちらタッティラ! エリガード内部で待機中!』

『こちらシーシャ、待機中です』

『こちらケルビス、メッティーラと共に待機中です』

『こちらジェネラス! Ve’z星系の偵察中です』

『こちらアドラス、待機中!』

『こちらポラノル、待機中です!』

『こちらグレゴル、シーシャのバックアップ作業を引き継いでいます』

『こちらケイトリン、グレゴルのアシストとして演算領域を貸与中』

『こちらシュマル、推進機関のメンテナンス中ッス。すぐにアロウトへ向かうッス』

『こちらナル! エリアス様をお守りすべくコジャスラにて待機中!』


どうやら全員そろっているらしい。

ならば、問題はない。


『王国と連邦の首都はどうなった、ケルビス?』

『惑星と全建造物は破壊しました、逃げ出した人間たちは隣接星系で襲撃をかけ全滅です、チェック漏れに関しては後程調査します』

『分かった』


容赦なく全滅させたらしい。

分かりやすい様にとケルビスがまとめた報告書によると、王国の殲滅進捗は76%、連邦は89%のようだ。

流石に領土が広大であり、多くの戦力を失ったうえ、工廠もない現状では厳しいか。

早くにアロウトを復旧しないといけないが、すぐにというのは難しいだろう。

まずはデブリを撤去し、そこから残ったルナティラノスや作業用ドローンによる作業を始めなければ。


『今日中に新アロウトの案を提出する、全員現在の任務を続行、待機中の者はアロウトに集結、各自で相談し業務を分担せよ』

『『『『『『『『『『『『了解』』』』』』』』』』』』


通信を切ると、僕は肺に溜まった息を吐く。

どうやら、問題は片付いたらしい。

あとは、目の前にある面倒を片付けるだけだ。


『アロウトの再構築を開始する』


アロウトは現在、コアブロックのみが露出した状態だ。

即ち、コアブロック以外の要素は自由にカスタマイズできる。

であれば、選ぶ形状はただ一つ。


『形状は惑星型』


コアブロックを重力防護フィールドで覆い、それを覆うように内部施設を展開。

流石に惑星の中でも大型のサイズになってはしまうが.....

しかし、それをする価値は十分にある。


『表面に岩盤層、地面層を形成。更に外側には大気圏を...』


惑星フィオをベースに、大気と海のある惑星をアロウトの外周部に形成していく。

『庭園』じゃなく、本当の『楽園』として過ごせるように。

同時に、これは僕の初期目標に対しての妥協でもある。

もう地球には帰れそうにないし、何より帰りたくない。

僕の弟や妹の話を聞く限り、もう帰る場所はあの星には無いだろうから。


『アロウト(A’Rought)は今日よりアラース(A’Rearth)に改名する』


あの場所こそが地球。

それでいい。

アロウトに帰れば、地球に帰った事になる。

アラースこそが、Ve’zの中心になる。

そう思っていた時、通信が入った。


『エリアス~』

『どうした、ティニア?』

『アイス買ってきたから皆で食べようと思ってるんだけど、来れるー?』

『すぐ行く』

『分かった~』


まあ、今はただ案でしかない。

エクスティラノス達と相談し、完成する頃には別物になっているかもしれないからな。

僕はブリッジを離れ、皆の居る別荘に向けて歩き出した。


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