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【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
終章(2/3)-『真実』編

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223/295

223-両者譲らぬ戦い

『コンクエスター・クイスティラスを前へ』


ケルビスの命令に従い、艦隊が戦線を下げる。

その背後から現れたのは、S.O.F.A.を装備したコンクエスター・クイスティラスであった。


『敵の特殊装備型を確認』

「ツェーン、前へ!」

『了解!』


艦隊の中をかき分け、ガマリエルと呼ばれる機体が飛び出す。

そして、指定の地点に移動する。


『パワーコアオプティマイザー起動します』

『S.O.F.A.を起動する』


短周波過剰増幅装置により、パワーコアから生成されるエネルギーを過剰に増幅することで艦船を自爆させる......その兵器を、ガマリエルが展開した防護波が防ぐ。


『アインス! その特殊装備型は罠だ、通常通り、後衛をやれ!』

「了解! 特殊装備型はどうするのですか?」

『ズィーヴェンを出す、道を開けろ』

「了解」


艦隊の奥から、大型の機体が出現した。

その機体には、フォトンエネルギーを利用した兵器が搭載されている。

それを前面に展開し、コンクエスター・クイスティラスを一気に撃滅する作戦だ。


『コンクエスター・クイスティラス、攻撃を敵の特殊機に集中』


シールド支援を受けている指揮官ズィーヴェンの乗機、ヴァール=オレブ・ザラクは、前面の隔壁パネルを解除すると、それを起動した。


『バアルの慈雨を起動、照射時間45秒の間、キルゾーンに立ち入らないように厳命してください』

『了解』

「各員了解!」


ヴァール=オレブ・ザラクから放たれた、キラキラと輝く光は――――

コンクエスター・クイスティラスにぶつかると同時に、その場所を消滅させていく。

光子魚雷を乱射するそれは、キルゾーン内のコンクエスター・クイスティラスを照射時間内に壊滅させた。


『カサンドラ、あれの対策は?』

『反光子フィールドを展開すればいいのですが......恐らく新型ラエリスで破壊できるでしょう』

『いいだろう』


勿論、Ve’z側もただの接待というわけではない。

戦闘を通して、敵の実力を確かめているのだ。


『艦載機が厄介だね』

Xiphos(サイフォス)で対策可能かと』

『それもそうだ、そこまで頭が回らなかったというべきかな』


そして。

Ve’z側が後退を開始した。


『領有用の拠点を喪失。防衛を破ったというわけか』

『力及ばず。しかし”新兵”の訓練にはなった』


防衛側にはジェネラスが担当し、新たなノクティラノスの訓練に防衛戦を利用していた。

ケルビスは後退する艦隊を立体映像として投影した。


『このまま一気に後退させ、プロクレード星系に誘い込む』

『もうすぐヴェリアノスへの入り口ですね』

『もうすぐ終わる』


Ve’z艦隊は主力をゲートに退避させ、後衛を残してゲートを防衛する。


「このまま突入します!」

『罠だ、とりあえずゲートの周囲を殲滅。その後に一斉にジャンプして攻撃を仕掛ける!』

「了解」

『艦隊を再編成! 主力艦を前衛に配置しろ、アバターも矢面に立つ』

「りょうか....ええっ!?」

『敵に本気だと思わせ、防衛にリソースを使わせる』

「.....分かりました」


連邦艦隊が動き出す。

主力艦数千隻を前面に出し、それに付帯する艦隊数万隻をその周囲に。

指揮官機を適切な位置に分散配置し、輜重艦隊を中央部に、艦隊後部に大陸級を二隻、殿に艦隊を付帯させる、移動陣形である。


「全艦、速度調節!」


そして連邦艦隊は勢いを増し、プロクレード星系へと続くゲートに接近するのであった。


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