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【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
終章(1/3)-『探求』編

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212/295

212-一進一退の戦い

ガイレン星系では、すでに戦闘が開始されていた。

連邦軍の第三、第五、第七指揮官が艦隊を率いて参戦しており、ゲート前ではすでに主力艦十二隻がその巨体を顕にさせていた。

Ve‘zからはメッティーラ、ケルビス、ケイトリン、ナルが新規参戦、前回に引き続きポラノルとアドラスが防衛戦に参加している。


『第五から第十二艦隊は鶴翼の陣を敷け! オレたちは中央突破を敢行する!』

『あたしは援護に努める! マグパイを付随させるね!』


連邦艦隊の間を、指揮官同士の通信が飛び交う。

連邦はV字型に広がり、少しずつ前進しながらVe‘z艦隊を包囲する。


『『密度を減らすのは愚かだ』』


ケルビスとポラノルの声が重なって響く。

直後、ジークエクスティラノスとシニックエクスティラノスが、同時にベネディクトとアナテマを展開する。

ベネディクトの一斉射撃が、連邦のミサイルをはたき落とし、その間隙を縫ってアナテマが肉薄する。

アナテマは連邦艦に張り付き、シールドを突き破って装甲を叩き、対空射撃を回避しながら機動する。

だが、それを叩き落とす者がいた。

連邦巡洋艦からドローンが出撃し、アナテマを撃ち落としたのだ。


『スキゾフレニア展開』

『カイザーコマンド展開、ドローンを抑えます』



二つの掌握システムが発動され、前衛艦隊とドローンを纏めて掌握する。

ドローンと前衛が撃ち合いになって壊滅し、残ったドローンはVe’z側の攻撃で消耗した戦艦を撃ち始めた。

だが、その直後。

主力艦が一斉に発砲し、Ve’zの前衛を破壊する。

だが、この場所においては――――


『敵主力艦級、更にワープアウト』

『無尽蔵か~、だる~』


ラベクの門はまだVe’zの制御下にある。

それはつまり、戦力を送り込み放題という訳だ。

アサルト/コンバットノクティラノスの上位互換であるタクティカル・ノクティラノスが、アサルトノクティラノスとコンバットノクティラノスの間に紛れ、威力が大幅に強化された艦砲で砲撃していた。

今次作戦は、Ve’zも連邦も戦力を大量投入しており、あまり戦術的でない戦局が展開されていた。


『敵の攻撃に不明なものを確認』


何もない空間から魚雷が飛び出し、メッティーラの眼前で二隻が轟沈する。

未だにVe’zは、これに対する対策が出来ずにいた。

亜空間から攻撃されているのは分かっているのだが、その種類が分からないのだ。

まさか虚数空間より攻撃されているとは思ってもいないのだから。


『見つけたぞ、指揮官!』

『――――くっ!』


ケイトリンが、第三指揮官の搭乗する高速機体に襲撃される。

高いレベルの電子戦攻撃を受け、ケイトリンは機体センサーに障害をきたす。

その影響で、ケイトリンの影響下にあった艦船が自由になり、一斉にケイトリンに向けて射撃を行った。


『やるね、しかし――――小細工に過ぎないよ』


シールドをオーバーロードさせたアイギスノクティラノスが、ケイトリンへの射線上に割り込んだ。

砲撃を全てシールドと装甲で受けきり、アイギスノクティラノスは破壊される。

第三指揮官の乗る機体――『オギエル』は、反撃を受ける前に離脱し、進撃中の連邦のフリゲート艦隊と交差する。

フリゲート艦隊はオギエルを射線から守るように動き、一番近くにいたコンバットノクティラノスをまず最初に沈める。

その後、タクティカルノクティラノスに攻撃しようとしたものの、左右から壁の様に艦隊を取り囲んだベネディクトによって挟撃され、その性能を生かし切る前に消し飛ばされた。


『対処されましたか』


飛び回っていたアナテマが、ほぼ全機破壊された。

すぐさま、タッティラ傘下のフレイターノクティラノスが到着し、カーゴスペースに入っていたアナテマとベネディクトの予備をばら撒く。

ばら撒かれたベネディクトとアナテマは、即座にIDの振り分けがなされ、ノクティラノスとエクスティラノスに回収された後、再度射出される。


『回避せよ!』


その時、メッティーラから警告が飛ぶ。

主力艦の一隻が、最終兵器を起動したのだ。

極太の極光が、ノクティラノス艦隊の右翼を薙ぎ払う。

フレイターノクティラノスも巻き込まれ、大規模な誘爆が巻き起こる。


『一斉射撃!』


全ノクティラノスが、搭載した超兵器を発射する。

それによって、連邦艦隊の前衛は完全に消し飛んだ。

一進一退の戦いは、未だ続く――――


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