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196-本拠地襲撃計画

ジェネラスたちが掃討戦を行なっている間に、僕たちの方も動いていた。

情報集めをノクティラノスが行い、機体から集めたり偵察艦を送り込んでなんとか調べた結果、敵の本拠地の位置が特定できた。

本拠地には、ワームホールを抑制する機構があり、侵入は困難を極める。

だが、


『奴らの使うジャンプドライブを複製しました、まだ不完全な部分もありますが、数回の使用であれば問題なく使用できます』


ジャンプドライブを使用して、本拠地に直接艦隊を送り込める。

どうやって連邦が艦隊をジャンプさせるジャンプドライブをあの程度の大きさの艦に搭載しているか不明なため、かなり大型の施設になってしまったが...


『増援は送らない。一度のジャンプで、艦隊を一度に送り込んで攻略する。』


今回作戦に用いられるのは、なんとジェネラス決戦仕様の量産版である、ジェネラス・イミティラノス艦隊である。

惑星を五つほど潰して量産したこの艦隊があれば、連邦軍の主力ともぶつかり合える。

今回動員されるのは、メッティーラ、ケルビス、ジェネラス、ケイトリン、そして新たに合流したナル=ラストティラノスである。


『ハハハハハ、余をお呼びになるとは! この誉れ、ヴァルハラの先まで持って行きましょう』

『黙りたまえ、裏切り者が』

『アレは余としても不測の事態だったのである』


そう、ナル=ラストティラノスは、例のオーベルン神聖連合の「御神体」だった。

観測せよ、監視せよという最後の命令を実行したナルだったが、国家を宗教で維持管理して、動かずして情報を集めるという手段に出たらしい。

だが、結果として国家は暴走。

Ve‘zに攻撃するという愚を冒したオーベルンの首都星系を一夜にして滅ぼしたナルは、僕たちのもとに訪れて五体投地を決めたというわけである。


「まあ、いいだろう。僕は許す、未改装でも十分なほどに強いその機体を活かせ」

『貴方の慈悲に感謝を...』


ナルの乗艦アルティメットエクスティラノスは、恐るべき火力を保有した上で防御力も併せ持つ、まさに動く要塞だ。

ちなみに、


「今回は僕も出る」

『おやめください、エリアス様!』

『不敬だぞ、ナル! いや、しかし...私めも、反対です』


最初にナルが過剰反応し、それを止めたケルビスも居心地悪そうに反対した。

そう、危険なのは分かっている。

しかし僕には、敵の指揮官とどうしても話したいという目的がある。

だが、それを皆に言うべきではないと判断した。


「エリガードはもう少しで役目を終える。なら、例えこの攻撃戦で負けたとしても、僕には後継機がある。負けたことは意味をなさない、なぜなら次勝てばいいのだから...そうじゃないか、ケルビス?」


僕も自信がついてきた。

だから出撃してもいいよね?

そういう意味で言ったのだが...何故かケルビスは感服した様子で、僕に首を垂れた。


『我々の敗北の経歴を、勝利で洗い流せというわけですね、許してくださると!』

「あ、ああ、そういうことだ」


どういうことかは知らないが、そういう事だ。


「兎も角、これ以上肉薄されると圧倒される危険性がある。ナルの超兵器を利用して敵の本拠地を消し飛ばし、不利なようであれば全員で自爆。敵前での敗北が嫌なら、僕が連帯責任を負う」


情けないところは見せられない。

僕だって、エリアスから未来を託されている、立派にエクスティラノスたちを動かして見せなければならない。


「決戦だ」


僕は全員を睥睨すると、そう言い切ったのだった。

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