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【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
シーズン9-未知の侵略者編

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191/295

191-後ろにも目を付けるんだ(意訳)

艦隊の中へ飛び込んだケルビスは、ベネディクトを機体に随伴させながら、アナテマをばら撒き、テンタクルレイとダウンレイを一隻一隻に射撃して撃沈して行く。

ジーク・エクスティラノスやアイギスには、通常より出力の高いレーザー生成装置が搭載されている。

もともと、出力過剰だったためにVe‘zのレーザー生成システムはかなり抑制されている。

だが、Noa-Tun連邦の艦船はどういう原理か、レーザーそのものの出力を低下させて、被弾時のダメージを軽減している。

そのため.....


『二機撃墜、被弾率増加。アイギスを二機右翼面に展開、砲撃を目標4に集中』


推進モードのまま、ケルビスは艦隊のど真ん中を縦横無尽に駆け回る。

そして同時に、ケルビスはある事に気づいていた。


『エリアス様、敵の攻撃パターンは一定です。最脅威個体を認定すると、全ての艦が一律にそれを攻撃しますが、一部例外があり、小型艦はこちらのアイギスを抑えるように動いています』

『そうか。ゲートの状況はどうだ?』

『起動しています......ハッ、まさか!』


ケルビスは攻撃を回避しながら主の真意に気づく。


『成程、既にジェネラスが動いていますね?』

『.......待て、何故そう思う?』

『我々がここで戦闘することで、遮蔽状態のジェネラスは構造物に接近できます、接触型のゲートではないため、周辺環境との光学遮蔽計算時に遮蔽を解除する必要はないはずです』

『...流石だな、ケルビス。お前を時間稼ぎに使ったことは詫びよう』

『主の崇高な考えを私如きが見抜いてしまったことを恥じます、どうかお許しを』


ケルビスの制御によって、アナテマは推進モード中で攻撃のできないケルビスに代わって砲撃をぶつける。

現在、戦場を50機のアナテマが駆けまわっている。


『ドライ様、敵を捕捉できません』

『敵は小型ドローンと予測、各個に対処しなさい。全艦連動解除、手動操作に切り替え』


その時。

Noa-Tun連邦の動きが変化した。

戦艦から射出された小型の機体が、アナテマを追尾して動き始める。


『敵艦の挙動変化、小型機がこちらのアナテマを追撃中! また、こちらへの砲撃が低下、アイギスが集中砲火を受けています』

『ベネディクト....はアイギスには未搭載か、アイギスを下がらせろ、射線を固定してシールド集束で持ちこたえるんだ』

『了解』


ケルビスは主人の命令に従い、アイギスを下がらせる。

だが、それこそが...敵の狙いであった。


『やはり敵の司令官は素人のようだな、爆撃艦隊、遮蔽解除、攻撃開始!』


直後。

アイギス=ノクティラノスの背面部に、唐突に艦隊が出現する。

それを見たケルビスは一瞬逡巡する。

前面にはNoa-Tunの艦隊が、背面には不明な艦隊がいる。

アイギスのシールド収束では一点にしか集中できず、遮蔽していた敵艦の攻撃を防げば、前面の艦隊からの総攻撃でアイギスが破壊される。


『全艦垂直上昇!』


アイギスが動きを変え、爆撃艦隊と呼ばれる艦隊が放った魚雷を撃墜しながら下面にシールドを収束、攻撃を防ぐ。

だが、そのせいで。

上から突如訪れた脅威に対して抵抗できなかった。

空間から突如現れた機体が、アイギスに対してオールレンジ攻撃を放ったのだ。

世界を薙ぎ払った一撃は、アイギス艦隊の殆どを瞬時に吹き飛ばした。


『遮蔽...ではない、なんだこれは!?』


その機体は、瞬時にその場から消え去る。

ケルビスのセンサーは、完全にその場から反応が消失したのを捉えていた。

戦場で孤立したケルビスは、再び集中砲火に晒される。


『このままでは...エリ...否、カサンドラ、救援を寄こしたまえ!』


叱責を恐れるケルビスは、エリアスへの回線を切断し、兵站担当のカサンドラに向かって叫ぶのだった。


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