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【完結】SF世界に転生したら人類どころか人外で人類史の空白だった件~人間じゃないけど超優秀な配下を従えてます~  作者: 黴男
シーズン9-未知の侵略者編

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190/295

190-其の船の名は

ケルビスが率いる艦隊は、ラトラール星系のゲート前へと到着する。

ケルビスは、先の見えない暗闇に艦隊を投入するにあたり、ゲート前に何かある可能性を危惧していたものの、特にそう言ったものはなかった。


『では、これより作戦を開始します』


ケルビスは艦隊を少しずつ前進させる。

だが、唐突にゲートに変化が現れる。


『これは....ゲートが起動します、全艦隊散開せよ』


ケルビスは即座に艦隊を散開させ、ゲートの向こうより迫る艦隊に対して備えた。

しかし、予想に反し――――

ゲートから飛び出したのは、たった一隻の船であった。


『あの船は.....もしや』


ケルビスには、その船の正体に心当たりがあった。

以前、Ve’z領域の端の方、ラジンハイエとクルトラング星系において、交戦ログに記録されていた艦。


『アドアステラ.....』


スキャンで艦船名のみ明らかになっていた船であった。

戦闘力は低いはずだが、ケルビスはその船に「エクスティラノス」が乗っているとの報告を受けていた。

しかし...


『乗っていない?』


今、アドアステラにはエクスティラノスは乗っていなかった。

どこかで降りたのか?

ケルビスが思考していると、エリアスから通信が入る。


『ケルビス、あの船のことは気にするな。僕が対処した』

『...了解』


直後、アドアステラがケルビスに向けて発砲する。

暗闇を貫いて空間を一閃した砲撃は、ケルビスに到達すると同時に跳弾する。

弾かれたのだ。


『これが...ジーク・エクスティラノス...』


通常とは比べ物にならないシールド出力であった。

だが、ジーク・エクスティラノスはただ硬いだけの船では無い。

直後、その船体後部から、青に塗装されたセントリードローン...ベネディクトが複数射出され、同時に赤色に塗装された別のビットも出る。

そのビットの名は、『アナテマ』。

ベネディクトがアドアステラに砲撃を開始すると同時に、アナテマはスラスターを噴射して加速し、一斉にアドアステラへと迫る。


『流石ですね、タッティラ』


アドアステラは標的を変え、ノクティラノスを狙うが、アイギス=ノクティラノスにレーザーは通じない。

いや、正確には通じていないわけではない。

高出力のシールドを、一点に収束して弾いているのだ。

アイギスはその高い防御能力を除けば、特徴の無い機体であるが...しかし、P.O.Dの恩恵を受けていないアドアステラの砲撃ならば防ぐことができる。

ベネディクトの砲撃を回避しつつ動くアドアステラだが、アナテマはアドアステラの周囲を特殊な軌道を描きながら飛行し、的確な射撃を差し込んでいく。

アドアステラのシールドが徐々に減衰し、そのうち飽和して消滅した。


『プリズマティック、発射します』


シールドが剥がれると同時に、ジーク=エクスティラノスは変形する。

防御モードを解除し、攻撃モードへと変形する。

砲塔や左右舷二門の巨大レーザー砲が装甲の下から姿を現し、左右舷のレーザー砲にエネルギーが収束する。

5秒程度で充填を終了したプリズマティックが放たれ、アドアステラの周囲で炸裂、無数の細かいレーザーへと分裂し、その船体に傷をつけていく。

だが、落ちない。

装甲で損傷は止まり、その傷も急速に修復されていく。

そして更に悪いことに、後方のゲートが起動し、艦隊が姿を現し始めていた。


『こういうやり方はあまり好みではないのですが...仕方ありませんね』


ジーク=エクスティラノスは更に変形する。

砲門を残したまま、その機体が流線型へ、スラスターの加速を最も活かせる構造へと変形した。

推進モードである。

そのままケルビスは、敵陣のど真ん中へと突入した。


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