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184/295

184-恐るべき力

ワームホールにより移送され、ディクハ・ウーハ星系に到達したドミネーターノクティラノス艦隊は、惑星軌道上に展開している不明艦隊に対して威嚇射撃を行う。

応戦してこないのを確認したドミネーターノクティラノスは、そのまま通常通りの退去勧告を発令する。

それにも応じない時点で、ドミネーターノクティラノスはベネディクトを散布し、同時に一斉射撃を開始した。

だが、驚くべきことに。

ベネディクトの一撃に対して、それらの艦は一瞬耐えたのだ。

直ぐにシールドが剥がれるものの、レーザーの掃射を受けても、直ぐに装甲が破壊されない。

破壊される度に、高速で修復しているのだ。

そして。


『シールド損壊率22%』


その中の一隻が放った超高精度のレーザー砲が、ドミネーターノクティラノスのシールドに直撃する。

一瞬でシールドが半壊し、シールド低下を理由にドミネーターノクティラノスが撤退の判断を下そうとしたその時。

Noa-Tun艦隊の全ての砲台が同時に旋回し、シールドが半壊したドミネーターノクティラノスのみに向けられた。

発砲、シールドが破壊されたドミネーターノクティラノスは、装甲を一瞬で焼かれて爆散する。


『ナイトレイ、エネルギー充填開始』


ドミネーターノクティラノスが超兵器であるナイトレイのエネルギーを充填し始めると同時に、Noa-Tun艦隊はその場からワープで離脱した。

即座にエネルギー充填を中断したドミネーターノクティラノスだったが、その判断は誤りであった。

どこからか出現した魚雷が、ドミネーターノクティラノスの一隻を粉々に吹き飛ばしたからだ。


『スキャン開始』

『熱源無し』


リーダー格のドミネーターノクティラノスが周辺をスキャンするが、遮蔽の痕跡はない。

ワープミサイルとも予想されたが、それならばワープ時に発生する次元震動波が無いのはおかしい。

リーダー格のドミネーターノクティラノスが判断に迷っているうちに、再度Noa-Tun艦隊がワープアウトしてきた。


『一機ロスト』


先ほど狙われていたドミネーターノクティラノスがを撃ち抜かれ、轟沈した。

それに耐えかねて再びナイトレイを撃とうとすれば、ワープで離脱していく。

各個撃破は容易だが、全体を排除しようとすればワープで回避され、また不可視かつ不可避の魚雷攻撃が一隻を打ち砕く。

恐ろしい程の連携攻撃であった。

リーダー格のドミネーターノクティラノスは、カサンドラに急遽報告を入れ、撤退準備に入る。


『上位個体:カサンドラに報告 現行戦力での対処は不可能と判断』

『これより撤退しま――――』


直後。

艦隊中央部にいた丸い艦がミサイルを発射した。

ドミネーターノクティラノスはワームホールジャンプの起動中で、これに対処できず、ミサイルの接近を許してしまう。

ミサイルが炸裂し、白い光が、ドミネーター艦隊を巻き込んで広がった。

光が消えると、そこにはドミネーターノクティラノス艦隊の姿はなかった。

残骸を含めて、完全に消滅していた。




そして、同時刻。

迎撃に出た同規模のドミネーターノクティラノス艦隊は、艦種も規模も全く異なるNoa-Tun艦隊に壊滅させられていた。

その事態を見て、戦力の逐次投入は危険と判断したカサンドラは。


『メッティーラ、お願いします』

『分かりました、カサンドラ』


コンクエスター・クイスティラス50隻とメッティーラという、大戦力の投入を決断するのであった。


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