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転生先はダンジョンマスター?


 ん?わたしはどうしたんだ?といつ気を失ったのか分からないが目が覚めて……あれ?


 体の感覚が………というよりなんか洞窟の中……いやいやいやいやなんで?わたしは学校で授業受けてたんですよ!?

 異常事態と分かったが真の異常事態は己自身であった。

 だってわたし球体の水晶玉だもん!!


 『おめでとうございます。ダンジョンマスターに転生しました』ファッ!?なんですか!……つ〜かダンジョンマスター?


 『そのとおりです。ぶっちゃけあなた死んで抽選の結果ダンジョンマスターになりました!パチパチパチ〜』転生ですか………水晶玉に…………わたし男だけど………卒業できてないんですけど………


 『まあそれはさておきあなたのダンジョンはすでに認知されてるので3日後には攻略者が山程来ますからね。では頑張ってくださいねー!!』ざっくばらん過ぎでしょ!!待ってよ説明は?チュートリアルは?やり方も何も分からんのですよ!?つーか3日後って無理ゲーでしょ!?………と怒り心頭の1日を消費してしまい残り2日、わたしは冷静に考えた。

 まずは己を知ることからだ。


 まず分かったことはダンジョンそのものが体みたいなこと薄暗い洞窟であるがどうするか………答えは簡単だった。

 子供がなんとか通れるぐらいに極狭な通路に変更した。

 しかしステータスがあることには驚いたが……



 『名無しのダンジョン レベル1 フロア数1 DP1000』だった。

 どうやらレベル制で限られたダンジョンポイントを上手く使い防衛するようだ。

 そしてダンジョン防衛にはモンスターが必要不可欠なのだが先程超適当にほったらかした声の主が『初期モンスターだけ無限湧き付きの無料で提供するから許してちょ!』ムカつくが背に腹は代えられぬさっそく確認した。

 選べるのは5択で………


 1・スライム 定番のモンスターだ。

 2・ゴブリン これも定番のモンスターだ。

 3・スケルトン これも定番だ。

 4・キャタピラー イモムシだがある意味定番?

 そして最後だが……Gであるがでもでも名前はカッコいいんだよ!だって……


 5・ゴヴィブリオン 全属性に耐性があり能力は上級モンスターにも引けを取らない超高性能モンスターであり清潔感たっぷりな知能も高い超オススメモンスター!!


 名前もそうだけどなんかゴヴィブリオンだけマジで高性能過ぎない?説明も推しまくりなんすけど!?

 ただ………姿はどんなもんだろ?

 けどな………無限湧きとは言えきっと定番モンスターじゃ簡単に対処されて終わりなんだろうな………

 ええーい!迷うな!!わたしはダンジョンマスター!!守れなければ死すのは己である!!ということで召喚した!


 水晶玉の前に魔法陣が現れてそして現れたのは………あれ?確かにGではあるがなんかカッコいい!?

 体はまるで鎧でも纏ってるかのようにリファインされており全然ゾゾッとしない!!

 ただデケェな……最小で数センチだけど最大で一メートルあるんですけど………

 さてとゴヴィブリオンの諸君!わたしはダンジョンマスターだけど諸君等の環境を整えるのも仕事だ!!遠慮なく言うがよい!その後細かいようで必要なことが山程あったが何とか間に合った!さあ来るがよい!


 









 ◇◇◇◇◇◇◇◇


 この世界には冒険者ギルドというなんとも定番な組織が存在する。

 転生した名無しのダンジョンマスターのダンジョンを認知したギルドはさっそく威力偵察も兼ねてそこそこの中堅冒険者に調査を依頼したが帰って来た報告に緊急会議が開かれる事態になっていた。

 「さて諸君、我がギルドから派遣した【夜明けの乙女】からの報告だが由々しき事態になった」神妙な重付きになり一呼吸置いて発した一言にどれだけ深刻な状況か理解する……いや嫌でも理解せざるを得ない!!


 「名無しのダンジョンの初期モンスターはゴヴィブリオンだ」全員顔面蒼白になる。


 「なんてことだ。よりにもよって最凶最悪の害虫が初期モンスターなんて」


 「趣味悪いだろうが!!」


 「早くなんとかしないとスタンピードが発生するぞ!」最凶最悪の害虫それがゴヴィブリオンの特徴であった。

 数センチから一メートル、大小様々なサイズに生理的に受けつけない外見、あらゆる環境で生き抜く凄まじい生命力と繁殖力、雑食であらゆる物を食らう災害指定されてるトンデモナイモンスターである。

 そしてダンジョンの許容量を超えるとダンジョン外にモンスターが溢れることをスタンピードと言うがゴヴィブリオンは繁殖力が異常に高くダンジョンに生息してるとかなりの確率でスタンピードが発生する。

 そのスタンピードだけは異常の一言に尽きる。

 すぐさま勢力圏は拡大され近隣の村や町はすぐさま滅ぼされ最悪国が滅びるケースも少なくない

 おまけに単体でもかなり強く魔法などにも非常に幅広くなおかつ高い耐性を持ち外殻は下手な武具では傷一つ付かないおまけに魔法使う、ドラゴンみたいに強力な個体が何千何万という群れを成して襲うのだから下手な所では魔王より恐れられている。

 「問題は現在我がギルドに高ランクの冒険者がいないことだ」冒険者にはランクが存在し駆け出しである十等級から始まり最高位は特級となるが悲しいことにこのギルドには中堅所の五等級までしかいないゴヴィブリオンは災害指定の特級扱いされるが……


 「ただ座してこの命差し出すつもりはないたとえ敵わないとも命を賭してやらねばならぬことがある」ギルド長の覚悟にざわめいていた面々も覚悟を決める。


 「このギルドの持てる全戦力を持ってゴヴィブリオンを殲滅する!領主とも協力し近隣の村に避難勧告しろ!行動開始!!」各々動き出すが……気付かないのである。

 会議室の屋根裏に小さな小さなゴヴィブリオンが居ることに………

 

 



 ◇◇◇◇◇◇◇◇



 さてわたしダンジョンマスターでーす!最初の攻略者はチョロかったぜ!

 ゴヴィブリオンは最強なのではないか?

 ダンジョン内もゴヴィブリオンの為に色々と改装したよ!

 狭く迷路のようにして各所に水溜りなどや苔も生やして、さあ出迎えたら入り口で一目散に逃げちゃったよ攻略者達、でもさ~魔法撃たれようが剣で斬られようが平気へっちゃらでマジで強いよ!魔法も使いこなして清潔感たっぷりで本体である水晶玉と周りは常にピカピカに掃除までしてくれるから最高である。

 そして何故かゴヴィブリオンはめちゃくちゃ働き者でなんとダンジョン外の偵察までやってくれておかげで情報収集は凄い捗るのだ。

 諜報員としても優秀なんてパーフェクトか!?

 そしてゴヴィブリオンがそんなに嫌われているなんて……きっと他のダンジョンマスターはブラック企業真っ青な鬼畜外道であったに違いない

 わたしは周辺国を滅ぼす気なんてサラサラないしね。

 そしてDP何だけどさ……ようは殺さないと手に入らないんだよね……撃退しても入るけどなんか半減だし………


 なに?ゴヴィブリオン達がダンジョン外でポイント稼ぎしてくるって?それよりちゃんと休憩してる?平気?ならお願いしようかな?あっ!けど盗賊とか犯罪者にしてね!


 その後怖いぐらいDP貯まったんだけど………12067DPも


 そんな訳でモンスター第二弾!と言いたいがダンジョンマスターとして何が出来るのか?それを調べると出てきたのがダンジョン改造とモンスター進化である!

 ダンジョン改造は単純に階層を増やせるのと罠などまあ……クリエイトゲームだな!

 それにモンスター進化は単純だよ……働き者のゴヴィブリオン達を進化させたよ!!

 そしたらね………なんかめちゃくちゃかっこ良くなったよ!!!

 まさかの人型になりましたよ!!!!

 外見が特撮ヒーローみたいなあれだな………メタルヒーローに似てるね!!!!

 名前もまさかの【攻殻戦士ゴヴィブリオン】という如何にも特撮ヒーロー的な名前だった!!!!!

 これにはテンション爆上がり!!!

 通常のゴヴィブリオンも維持して………迎え撃たないと駄目なのかな~………ゴヴィブリオン達の偵察でこのダンジョンを潰したがってるし………どないしよ?


 まあこれがわたしのダンジョン生活の始まりであるのだ………


 









 

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