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幕間

「なぁ坂口、俺思うんだよね」


「ん?」


「例えば、若年層向けの恋愛小説みたいにさ、『藤宮「なんとかかんとか」』みたいにさ、セリフの前に名前を入れればこれは誰が話しているか一目瞭然なわけだよ」


「え?」


「余計な事、というと邪道だけど読者側から見るとこれを話しているのは誰か、と文章の前後をもう一度読む必要が無くなるってこと。つまり、国語力はほぼいらないんだよ」


「どうした?」


「でもさ、多少なりとも物書きっていうのはプライドが高いわけ。文中で誰が話しているか分からないと物書きとしてはだめなんだよ。だから口調とかその人の個性に合わせて変えることで分かりやすい感じにしているわけ」


「なにこれ」


「もちろん読者側にも何かしら能力が求められるんですよ。そもそも活字が嫌いという人もいれば漫画も読まないという人がいるくらいだしさ。まぁそれは人それぞれだから俺から何かを言うにはお門違いも甚だしいという話だけど」


「なんの話これ」


「つまり、何が言いたいかというとだね、前回初めてやった次回予告で地獄の食事会なんてのをやったんだけどさ、それに対してなんの描写もないよってことなんだ」


「置いてけぼり感がすごい」


「小説でも漫画でもなんでもいい、登場人物を作った人にはわかってほしいんだけど、まじでキャラが一人で喋り出すときがあるんだよね。もちろん比喩じゃないよ。こう、キーボードをカタカタ打ってくわけ。頭の中で話を構築しながら、それをかみ砕いて文章にしていくわけ。ちょっと小説っぽい文章にしながらできるだけ分かりやすく。この小説は今はやりのvtuberを捕まえてなんとか形にしようと思っているけども結局は自身の小説力だからね。神経使うよほんと」


「終わったら呼んで」


「その中で急に脇から喋り出すやつがいるんだよ。この作品だと東が多いかな。急に出てきて俺について話しだすんだ。話しだすというより耳元で叫ばれてるような感じ。あいつは作中以外でもうるさい、なんなら夜寝る前にとかにも出てくる。まじであいつはやばい」


「次点で赤坂かな。ずっとどっかでうぇーいってやってる。この中では一番友達になりたくないタイプ。陽キャってまじでうっとうしいよね。でもスパイスな感じで放り込んだらわりと気に入っちゃったやつ。これからは坂口と同頻度くらいで出していきたい」


「そんな坂口はリアル友人を参考にしてる。まぁ生きてたら、という話だけど。高校生の頃に亡くなったからキャラ自体は当時そのまま。坂口を親友枠として出したけど、それはやっぱり登場頻度がダンチだからだよね。そのまま成長していたらこんな感じだったのかなって思いながら書いてる。若くして亡くなっちゃったから、まぁちょっと重いし、ありきたりだけど物語の中ではまだ生きてる感じがして嬉しい」


「春宮も一応はモデルがいて、まぁ初恋ってやつですよ。ぶっきらぼうな感じがよく表現できてると思う。でもなんかちゃんとフォローしてくれる感じとか、短気な所とか。こいつのデレはいつ来るんだろうと思いながら出しています。俺の中で一番喋らないのがこいつだから一番難しいやつ」


「秋野はセリフ考えなくていいのは楽だよね。それに個人的には一番好みの女の子。この子が今後どれだけ重要な人になっていくか。今はまだ伏せてられているのかなって思ってるけど、今後の展開に超期待してほしい」


「最後。近いうちにもう一人、新たな女の子が登場予定です。お楽しみに」


「え?藤宮についてなにかないかって?うーん、語り部としては上手くやってくれているとは思うけど、一気に喋りすぎるところがあるからそこだけやめてほしい」


そんな作者のいまさらな雑な紹介。自分の中でも整理するのに必要でした。丸々一話使ってしまい、申し訳ない。次回からちゃんと本編が進みます。よろしくお願いします。あぁ、あと読んでくださっている皆さんのおかげでここまで続けられています。本当にありがとうございます。四人のヒロインが出そろってから物語は加速します。そこまでお付き合いいただければ幸いです。


工藤 黒音

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