Ⅷ 魔晶石ってなーんだ?
お待たせしました!
〈「魔晶石」が完成しました〉
ついに完成したー!
やっとだよ。
40回目にしてやっと魔力を固体にすることができた。
しかも失敗すると爆発するもんだから痛いのなんの。
爆発受けすぎて《魔力耐性》ってアーツまでもらっちゃった。
「魔晶石」と呼ばれた石を見てみる。
薄紫で手のひらサイズの球体。
《魔力視覚化》で見てみると周りから弱いけれども魔力が出ていることがわかった。
どうやら部屋の壁に埋め込まれている光源、こちらは色は白と違うけれどこちらも魔晶石のようだ。
しかしなんで今できた魔晶石は光っていないのに壁に埋め込まれている方は光っているんだ?
〈それは「魔術」によるものです〉
《叡智》の説明はこうだ。
「設置型魔力変換術式」通称「魔術」は「魔法陣」を介して発動させる。
魔法陣に魔力を流し込むことで魔術が発動する。
魔法陣は「スペル」と呼ばれる単語を使って「描かれる」。
スペルはその一つひとつに意味があり、それらを組み合わせることによって魔法陣ができるらしい。
もちろん上手く組み合わせることができなければ発動しない。
電気の回路のようなものだ。
魔法陣そのものはどこにでも描くことつまり「設置」することができるため魔力さえあればどこでも発動させることができる、ということだ。
壁の魔晶石には魔晶石そのものに魔法陣が描かれていて、その魔晶石を媒体として魔術を発動しているらしい。
魔晶石に描かれていた魔法陣は「初級魔術ライト」というらしい。魔法陣は円形だ。
この魔法陣のスペルは中心から「発光」「魔力吸収」「自動発動」そして「継続発動」。さすが初級と言われるだけあってわかりやすい。
中心にある「発光」と「魔力吸収」がメインのようで外側の「自動発動」と「継続発動」の二つはオプションらしい。
魔法陣について理解した。
そしたらまずすることは・・・・・・
もちろん自分でも描いてみることだ!
さっそく床に描く。
魔法陣はその形を形成できれば描くための材質はなんでもいいらしい。
自分と同じぐらいの大きさになったがまあいいだろう。
えっと確か魔法陣に魔力を流し込むのだから・・・・・・
魔法陣に手?をあてて魔力を流し込む。
するとすぐに光り出した。
魔力を流し込む量を少なくすると光も弱くなり、多くすると強くなった。
できるだけ多く流してみると・・・・・・
ドカン!
〈魔法陣の許容量を超えました〉
いてて、魔力は爆発するって当たり前のことなの?
最近爆発してばっかなんだけど?
どうやら魔法陣に魔力を流しすぎたらしい。
今度は手を離して魔力を魔法陣に飛ばしてみる。
これでもしっかりと光った。
他の魔術も試したかったが他のスペルを知らないからできない。
ーーーーーー
固体化成功と魔術ばかりに目がいっていたが、アーツ《魔力操作》のLvも4にまで上がっていた。
Lv4になったのもあり出来ることも増えていた。
まずさっきもやったように魔力を飛ばすことができるようになっていた。
部屋がそこまで広くはないのでどこまで飛ばせるかはわからないが少なくともこの部屋の端から端までは飛ばすことができる。
そして魔力を圧縮して波動のようなものも出せるようになった。
そこそこ威力がある。(威力を調節することもできるが、強くしすぎると爆発する)
そして一番便利なのは魔力を使って物を浮かせることができることだ。
イメージとしては自分の魔力で浮かせたい物体を包み込んでその魔力ごと移動させるような感じだ。
もちろん飛ばすこともできた。
ポーションでもおんなじことができた。
まああとはポーションを浮かせて形を操るぐらいかな。
魔力の固体化はいい収穫になった。
もっとやろ。
いつも見てくださっている皆さん、いつもありがとうございます。
これから今まで投稿した分の設定を考え直し、改稿するつもりです。
短くても1週間はかかると思いますがよろしければ改稿した分ももう一度読んでみてください。