Ⅴ 乱空竜
〈ステータスの確認が完了しました〉
びっくりしたぁ。
この天の声のことをすっかり忘れていた。
ついにきたついに・・・・・・
でも・・・・・・
「長すぎるでしょ!どんだけ待たせるの!?時間はわからないけど壁を50回以上破壊しては食ってるからな!なんなら今からまた食べるところだったし!まじでふざけんじゃないわよ!」
・・・・・・
ふう、落ち着いたら落ち着いたで顔がにやけてしまう。
さてあんなに怒鳴ったのはキレかけてただけじゃない。
ワクワクしていたからだ。
自分にどんな力があるのか知ることができる。
知識というのは大切な武器なのだ。
「てことで早速見ていくぞー!」
・・・・・・
ステータス
名前:エルガルド
Lv.1
種族:竜
年齢:120日
称号:《乱空竜》《異世界人》
ギフト: 《トラワレヌモノ》
固有スキル:《電化》
スキル:《叡智》《岩喰らい》《電撃耐性》
アーツ:《魔力操作Lv.1》 《電子操作LV.1》《魔力視覚化Lv.1》 《電子視覚化Lv.1》
・・・・・・
うん、なにこれ。
まず名前が決まってる。
エルガルドってなんだエルガルドって。
そして誰がつけたんだ?
いつ付いたんだ?
そして種族。
竜ってなんだ竜って。
クソ強そうだな。
なによりも!
年齢120日ってなんだよ!
ステータスの確認の120日もかけたの!
何やってんだ!
はあ、とりあえずわからないことについて調べよう。
まずはこれらのスキルなんだが《叡智》は大体わかる。
きっと色々教えてくれるやつだろう。
これならすぐ使えそうだ。
『スキル:《叡智》は認識したもを《分析》し、知識を得ることができます。』
思った通り、便利スキルだ。
どうやらこの説明自体も《叡智》の効果らしい。
このまま他のスキルについても調べよう。
「ギフト」:神々からの贈り物。
《トラワレヌモノ》:拘束などの効果を無効化する。
「固有スキル」:その生物が必ず持つスキル。
他のものは所有することができない。
《電化》:自身の身体を電子に変化させる。
《岩喰らい》:岩石を吸収することができる。
「アーツ」:鍛錬により習得する。
アーツにはLvが存在する。
ごく稀に生まれ持つ者もいる。
《魔力操作》:魔力を操ることができる。
《魔力視覚化》:魔力を視認できる。
《電撃耐性》:電気に耐性ができる。
《電子操作》:電子を操ることができる。
《電子視覚化》:電子を視認できる。
・・・・・・
待て待て待て。
大体理解できた。
でもこの《岩喰らい》。
絶対これ壁食ってたからでしょ。
どおりで岩を食ってても大丈夫なはずだ。
あんなことで手に入っていいのかよ!
しかもほとんど役に立たないじゃん・・・・・・
・・・・・・
スキルやアーツに関してはこんなものか。
《トラワレヌモノ》はおいといて《電化》を使えそうだ。
《電子操作》や《電子視覚化》は《電化》の副産物のようだ。
次は「竜」について調べてみよう。
「竜」:世界において最強に近い生物。
睡眠や食事の必要がない。
世界に6体いる。
死ぬことがなく、倒されても10年ほどで復活する。
「乱空竜」:邪竜。
200年前に封印されたが、120日前に復活した。
・・・・・・
え、私って邪竜だったの?
悪の存在だったんだ。
でも10年ほどで復活するはずなのになんで復活に200年もかかったんだろう。
まあ正直どうでも良くはある。
それよりも!
「睡眠や食事の必要がない。」って何!?
今まで悩んでたの一体なんだったの!
だったら水や食料で悩む必要なかったじゃん!
思わず床を全力で殴ってしまう。
全然痛くない。
「もっと早くステータスがわかっていれば・・・・・・」
天の声許すまじ。
次は能力編です