Ⅱ 初の食事
思ったより早く進む……
部屋の様子が分かったので今試すことができるものをしようと思う。
まず、ここは地球でない可能性がある。
そう、転生は転生でも異世界転生の可能性は十分ある!
前世では人並に本を読んでいた・・・・・・であろう私は異世界転生系のラノベも多く読んでいた(多分)。
ここが異世界かもしれない、そうと決まればすることはただ一つ!
「ステータスオープン!」
「……」
「あれ?」
何にも起こんないじゃん!
これじゃあただの痛い人じゃん!
だれも見てなくてよかった~
さて、恥ずかしい思いをしたことは忘れて……
〈現在ステータスの確認中です。もうしばらくお待ちください。〉
うわ、びっくりした!
急にしゃべんじゃん!
まず今の人だれよ!?
脳に直接声が響く感じがしたけれど……
まあ待てって言ってるから待つけれど……
その間に別のことをすることにした。
部屋に唯一ある扉、この扉を開けてみよう。
それじゃあ新しい世界へレッツゴー!
ゴン!
……
痛い。
そうだろうなとは思いましたよ!
自分の3倍近い扉が開くわけありませんもんね!
くっそーこの扉びくともせんわ!
前世だったらこの辺りでやけ食いを始めるよ?
やけ食い……
そういえばこの世界?に来てからまだ何も食べてないなー
考え出すとお腹が空いてきた気がする。
何か食べるものないかなー
でも何もないことはわかってるもん。
それでもなんか食べれるものないかな……
壁、扉、台座、卵の殻……
そういえば卵の殻を食べる生き物がいたな。
卵の殻……
多分大丈夫だよね、カルシウム補給と思えば!
そうと決まれば……
「いただきます!!」
ガリッ!
思った通りなかなか固い!
でも味はそこまで悪く……
いやこれ結構うまいぞ!
このガリガリと砕けていく感じ。
このほんのりと感じられる優しい甘さ。
この歯ごたえ。
「ごちそうさまでした!」
おいしかった。
自分の殻なのにすっごくおいしかった。
ともかくこれでおなかはしばらく持つとして、水はどうしよう……
こうしてしばらく水を探すことになったのだった。
ところでトイレはどこかな?