論理的な愛の物語
暗い部屋の中、携帯の光を頼りに目覚まし時計を止める。
いつも通り起き上がり、眠たい目を擦りながらyeyを開いた。
「ったく、またあいつか。朝から喧嘩とかめんどくせえよ。」
そう言いながら、悴む手を吐息で温めながら返信する。
しばらくすると相手からの返信が途絶え、ベッドにまた入り込む。
ピコンッ
「んん。」
1時間程経ちまた通知が鳴った。
携帯を手に取り返信のログを見返す。
(三日坊主、論破学校の通話上がってこいよ。逃げるの?)
「通話仕方ないから上がってやるか。どうせ午後まで暇だしな。」
そう言ってシュタインは論破学校に慣れた手つきで乗り込んだ。既に、喧嘩の噂を聞いた数人が通話に入っておりごった返している状態だった。
「で、何すか?」
通話に入って不快感をあらわにするシュタインに向かい、周りは煽り口調で対抗する。
「俺もそんなに暇じゃないから要件が無いなら抜けるよ」
ごった返す通話に嫌悪感を覚えたシュタインは思わずそう呟いた。
(関係ない人間は落とすから二人で話そう。それでいいでしょ)
ボイスチェンジャー越しに男はこう言った。
「ああ、まあそれならうるさくないし良いよ。」