秘密のお茶会
四つ子の話と、四つ子に関わる需要な人物達のお話が交互続きます、
沢山のバラに囲まれた薔薇園、血のような赤、湖のような青、二つの色に囲まれた薔薇園の中にあるテーブルに、二人のの姿がある。
一人は赤と白の巫女服のような束帯を着た少女、もう一人は女性か男性か分からない顔つきをしており、黒を基準としたタキシードを着ている。
「ねぇ〜、聞いてる〜?」
「私が貴女の話を聞かなかった事は無いでしょう?」
「だって天元、糸目で喋らなかったら、寝てるか起きてるか分からないだもん。」
「糸目なんじゃないんです。目が開けれないんです。理由は知っているでしょう。清明も貴女の彼氏の同じ話しかしてないじゃないですか。」
と、はぁ〜、とため息をつきタキシード姿の天元は束帯姿の清明に呆れを表す。
天元はテーブルにある紅茶がはいったティーカップを手に取り一口飲む、そして今頭に入ってきた情報を清明に話す。
「清明、貴女が望んでいた人物がこの世界に来たようですよ。面白い存在の二人を連れて。」
それを聞いた清明は、嬉しさと懐かしさをはらんだ笑みを浮かべた。
「やっぱり僕の道満は自慢だよ。僕はね、異世界というヒントしか渡さなかったんだよ。それでここまで来たんだ、やっぱり、天才だなぁ〜。」
「道満と言う男ですけど、私は招き入れたくなかったですね。この世界で私、貴女、皇龍、断罪の双子と同格の力を持っています。こんなに『世界の守護者』はいりません。」
困った用な顔をした天元はなくなったティーカップに新しい紅茶を注いだ。
それを聞いた清明は悪い笑みを浮かべ、ある事を聞く。
「そんな天元だって、四人の転生者についてどう説明するのかな〜?」
それを驚いた顔で聞いた天元はありゃりゃと観念したように、話した。
「彼等四人は保険ですよ、私たちが死んだ時のね」
「え〜、まだ何百年ぶりの道満に会ってないんだ。僕はまだ死ねないよ。」
軽口を叩きあった二人は、同時に立ち上がった。
急に天候が悪くなり、荒れる雲からに徐々に黄金の巨体が降りてきた。そして全貌があらわになる。
全長1キロに及ぶ胴体、黄金の鱗、天を突く角、怒りに歪めた顔、そこには憤慨した龍がいた。
『貴様ら、犯した違反の重さが分かったているのであろうな?』
地から響くような声が聞こえ、二人は声がした黄金の龍に世間話のように問いかける。
「久しぶりですね、皇龍イギルファード殿。新しいお茶を入れる所なんですが一杯どうですか?」
「いーちゃん久しぶり!!久しぶりに三人で話でもしない?天元が入れたお茶が美味しいのは知っているよね?」
二人は違反なんか知らないと態度をとりお茶に誘う。
だが、その態度とは逆に天元は隠していた狐の九つの尾と耳だす。
清明は自信強化の札とそれぞれの術が施された札を取り臨戦体制をとる。
『貴様ら、やった事を反省しないようだな。
いいだろう、我が直々に罰してくれる!!』
さらに憤怒し、二人に向けて黒い雷を放つ。
「もう、そんなぷんぷんしちゃって、後でいーちゃんを入れてもう一回お話ね。」
「清明、油断なさらず、皇龍殿の雷は当たれば私達でも命取りですからね。」
二人は、興奮しきった皇龍を抑える為に皇龍に迫った。