ことの始まり
初投稿なので、書き方がよくわかりません。
楽しんでもらえるとうれしいです。
—青い空!透き通るような海!燦々と輝く太陽!そして、気合の入った水着に身を包む女子高生(と、男子高生)!
青田 誠、17歳。僕は今、高校の修学旅行で海外の有名なビーチに来ている。
「おい誠!見ろよあそこ!牧野さんだ!
やっぱスゲースタイルいいよな〜。」
隣でニヤニヤしてるコイツは佐良 明彦。僕と同じクラスのチャラ男だ。他校の友達とバンドを組んでるらしい。
「やめろ明彦、あんまりジロジロ見るのは失礼だぞ。」
とは言うものの、見惚れるのも仕方ない。彼女はうちのクラス、というか学園内でも一、二を争う美人で、体つきもモデル並みだ。牧野さんの水着写真なんて撮ろうものなら、学園中の野郎どもが有り金全部はたいてでも買いに来るだろう。
本人にバレて嫌われるのが怖くて誰もそんなことしないが。
「じゃあお前話しかけろよ。この後の移動の時間を確認したい、とか言ってさ。俺ついて行くから。
委員長と副委員長ならそんなに不自然な会話でもないだろ?」
そう、僕はクラスの委員長で牧野さんは副委員長だったりする。
「そんなの初日の朝配られた予定表に書いてあるだろ…まぁいいか。」
ここで断ってもしつこくお願いされる気がしたので、最初に折れておこう。
僕もせっかくの旅行で野郎2人より、美人と仲良くやりたい。
「牧野さん、ちょっといい?この後の移動って何時だっけ?」
「あ、青田くん!?
え、ええと……15時だよ。」
(……なんかめっちゃ驚かれたな。僕ってそんなに気配薄いのかな?)
「ってことはあと30分で移動だね。
ありがと。じゃあまた。」
「うん。またね……」
なんだろう、凄くモジモジしてる。
気になるけど女子の細かい事情なんて分からないので置いておこう。
その後、僕が牧野さんとの会話をすぐに切り上げたことにグズグズと文句を垂れる明彦を適当に無視しつつ、ホテルに帰りシャワーを浴びて家族へのお土産を買いに行った。
後は帰るだけだ。
「—本日は、AMA国際航空便をご利用くださいまして、ありがとうございます。当機は……っきゃあ!」
ガクン!と飛行機が揺れる。
客もかなり驚いている。
……しかもだんだん高度が下がってきてないか!?
僕と同じことに気付いた中年の客が大声で騒ぎ出した。「マズイ!墜ちるぞ!」
そこからはもうパニックだった。ベルトを締めるようにCAのお姉さんがアナウンスしているが、誰も聞いていない。
そして一際大きな衝撃があり、僕は意識を失った。
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「————暑い…ここは…どこだ……?」
僕が居るのはどこかの浜辺のようだ。
目の前には森。奥の方に山も見える。
そして後ろには海。水平線しか見えない。
状況を整理してみる。
僕が乗った飛行機に何らかの異常が発生したらしい。多分飛行機が墜落したのだろう。
そして僕は今、どこかの浜辺に流れ着いている。
これは……うん、遭難だな。
「どこかに人里があるかもしれない。少し歩いてみよう。」
海沿いに200メートルほど歩いてみると、なんと僕のクラスメイトが6人も倒れていた。
ここに流されたのが僕だけじゃないと分かっただけで、少し安心した。
倒れていたクラスメイトだが、 まず1人目は佐良 明彦。さっきまで海で一緒にいたチャラ男だ。
2人目は兎塚 俊輔。ちょっと人見知りで気が弱く、リアルよりアニメやゲームの中の女の子に恋してる系男子だが、小学生時代からの友達で、いいヤツだ。
3人目は木田 勉 (きだ つとむ)。成績優秀で、無口でいつも勉強ばかりしている。委員長の僕もほとんど話したことがない。
4人目は廣田 玲央。身長190cmオーバーで筋骨隆々の巨体を持つ、県内でも有名な不良らしい。怖い。なんでウチの学園に来てるんだろう。インテリヤンキーってやつかな。
5人めは茶目 マリコ。(ちゃめ まりこ)。ギャルである。この人もなんでウチの学園にいるのかわからないけど、そのナイスバディとボディタッチの多さから、男子人気がハンパない。
そして6人目、牧野 ゆかり(まきの ゆかり)。まさかの学園のマドンナである。こういう意味での「仲良くやりたい」じゃなかったんだけどなぁ……
とりあえずみんなを起こそう。
運良く水はほとんど飲んでなかったらしく、すぐに起きてくれた。
起きた直後の僕と同様、みんなも混乱していたので、とりあえず今わかっていることを話した。
——といっても、僕が分かっているのも飛行機が堕ちてどこかの島に流されたという事だけなので、何の役にも立たない。
みんなが呆然としてるなか、牧野さんが口を開いた。
「ええっと…これからどうするの?」
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初投稿です。切るタイミングがわからなかったです。
よろしくお願いします。