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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

BLシリーズ

微熱

作者: 綾小路隼人

僕だって男だ。

好きな人は抱きたい。普通の事だと思ってた。

ましてや相手は先輩で、僕より背が高い。どう考えても僕が下で、綾小路先輩が上だ。

正直、昨日までの僕はそうだと思って疑わなかった。しかし……。


「僕は、貴博を愛したいんだ」


なんて、まっすぐ見られたら駄目だ。何も言えなくなってしまう。

それでもやはり抵抗はあった。葛藤もあった。嫌だと拒んだ事もあった。

でも、


「好きだよ」


そう言って、綾小路先輩が手を握る。僕の手は震えていた。

ここでうだうだ言ってる方が男らしくないんじゃないか。

彼が何を思って僕を抱きたいなんて言ってるかはわからない。

でも、それが彼の気持ちなら、受け入れてやりたいと思った。


「僕も」


僕の出来る、精一杯の笑顔を向けて手を握り返す。

先程まで冷たかった僕の手に体温が戻った。

気付けば彼が着ているドクロのシャツに顔が密着し、通常体温から急上昇。

今度は熱でもあるんじゃないかってぐらい熱い。


「分かりやすい奴だな」

「あなただからわかるんですよ、きっと」

「……そうか」


重なった掌から微熱が広がって、彼の顔まで熱くなっていた。

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