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初めてのメッセージ
21時になり、仕事を終えた私達は皆で帰った。
『お疲れ様でした』
「お疲れ様です」
高橋さんが笑顔でそう言ってきたので、私も笑顔になった。
そういえば、連絡するって言っていたから早く帰ろうと思い、急いで帰った。
「ただいま」
『お帰り。何かあった?』
家に帰ったら、母が出迎えてくれる。
「うん。お祭りに誘われた」
嬉しい思いを隠しながら、母に言うと、ニコニコしていた。
『良かったね。浴衣、着るの?』
浴衣…どうしようかな。高校生の頃、着た時以来だなぁ…と思い出した。
「うーん…。また考えるね」
そんな事を話していたら、スマホからメッセージを知らせる通知が届いた。
もしかして、高橋さん…と思いながら、メッセージを開くと、知らないアドレスだった。
メッセージには、高橋さんという事と電話をしても良いかの確認だった。
プライベートで電話なんて、初めてで緊張してしまう。
だけど、高橋さんの声を聞きたいから、大丈夫ですと返信しておいた。