第1話招き猫との出会い
「おかあさ〜ん!!お金たりないよ〜!!」
「なに言ってるのこないだおこづかいあげたばかりでしょ!?」
「もう全部使ったよぉ〜!!」
「もう使ったの!?まったくそんなんだから本当にほしいものが買えなくなるのよ!!」
「しょうがないじゃん!ねぇ、お金ちょうだい!!今回だけぇ〜」
「ダメよ!!」
「なんでいいじゃん!!おかあさ〜ん!!」
「ダメったらダメ!!ちょっとは、反省しなさい!!!」
「ちぇ・・・」
お母さんがどうしてもお金をくれそうにないので、ぼくはひとまず諦めることにした。
「う〜ん・・・・どうしようかな・・・」
ぼくはない頭で一生懸命考えた。そして1つの方法を思いついた。
「そうだ!!黙ってとればいいんだ!!!」
そしてぼくはお母さんが毎日こつこつためている招き猫の貯金箱を手に取った。
ジャラン!ジャラン!!
ふってみるとそんな音がした。
こんなに入ってるんなら、少しぐらいいいよね!?
ぼくは自分にそう言い聞かせて貯金箱のふたを開けた。
そして、その中から少しぬきとって上機嫌で自分の部屋に戻ろうとした時・・・
「ちょい待てや!!おまえ!!」
どこからか声が聞こえた。
ぼくはビクッとして辺りを見渡したが誰もいなかったので空耳かなぁ・・・・と思った瞬間
「ここやここ!!」
!!今のは空耳じゃなかったぞ・・・・ぼくは声のした方に顔を向けた。
すると・・・・
「ふうやっと気がついたかぁ!!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!招き猫がしゃべってるぅ〜!!!!!!!!!!!
しかも宙に浮いてるぅ〜!!!!!なにこれ!!!!なにこれ!!!!なにこれぇ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!
「そない驚かんでもええやん!!こんなかわいい顔しとんのに!!おまえより男前やろ!!」
えええええええ!!!!ぼく今招き猫にばかにされた!?
ていうかなんなんだ!!この気持ち悪い招き猫は・・・・・
「ごはぁ!!!!!」
一瞬なにがおこったのかわからなかったが、ぼくは招き猫に生まれて初めて殴られました・・・
「イタッ!!!!」
「うるさいわ!!ぼけぇ!」
「ぼけって・・・おまえが殴ってきたからだごはぁ!!!」
またまたでました!!ねこパンチー!!!(勝手に命名)
「なんで殴るんだよ・・・・」
「年上に対する口の聞き方しらんようやし!勝手に金持っていく奴やからにきまっとうやろ!!ぼけぇ!!!」
うう・・・・反論できない・・・・。
「金を勝手にもっていくな!!分かったか!?」
「・・・・はい。」
ぼくはしかたなくそう答えた。
「ん?ていうかなんで招き猫がうごいてんの?おかしいでしょ!?なんで!?」
ぼくは当然の疑問を口にした。
「なんでって・・・おまえが勝手に金とろうとしたからやろうがぼけぇ!!!」
「ごめんなさい〜・・・・ん?お金とったら招き猫って動くの?」
「あー・・・それはな・・・説明すんのめんどいから別にええやん♪」
「よくないっすよ!!いいわけないでしょうが!!!ごはぁ!!」
本日3度目ねこパンチ〜!!
「ちゃんと敬語つかわんかい!!おまえ小学生やろ!?わいは50歳やぞ!!呼ぶときは招き猫さんや!!わかったな!えーと・・・名前なに?」
3度のねこパンチで重症を負ったぼくだがなんとか起き上がり招き猫・・・いや招き猫さんの疑問に答えた。
「鈴木ひろしです。小5です。」
「そーか、そーか!ひろしか!!・・・・ありきたりな名前やな!!」
「はい・・・考えるのがめんどくさかったのだと・・・作者が・・・・」(ギクッ)
「そーかぁ・・・まあええわ!!そんなことより、さっさと金もどさんかい!!おまえが取ったことによってなぁ、わいの体軽なったやろ!!おかげで飛びやすいわ!!ちょっとありがとうじゃ!!」
「ええ〜?怒るところでお礼いわれたぁ〜・・・・分かりました戻します。」
もう1度ねこパンチをくらうのは嫌なので、ぼくは素直に戻した。
「お〜!!それでええんや!!黙ってとるのはいくら家族でも犯罪やからな!!」
「はい・・・」
ぼくはその言葉で少し反省した。
そんなぼくの姿を見て招き猫さんは・・・・
「・・・・よっしゃ!!わいがこれからひろしに金の正しい使い方を教えたるわ!!ビシバシいくからな!!覚悟せぇよ!!」
「え・・・えええええええええええ!!!!!」
今さらながら思う夢なら覚めてくれえ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!