幼少期1
さてさて、最近やっと転生後の世界について分かって来ましたよ。
まずこの世界は私が元いた日本って国とは言葉が全然違う。
多分言語は一から学ばないとならない。
言語チートは無かったか・・・
まぁそれはいいや。
他には、家族について少しわかったことがある。
まずママンについて。
と、そう言ってたら来たね。
「マナベル$♡♪$¥☆」
うん、何言ってるのか全然わからん!
でも、結構な頻度でマナベルって言ってるから、多分それが私の今世での名前。
前世が真奈だから、似た名前でよかったよ。
まぁそれは置いといて。
ウチのママン、めっちゃ美人なんですよ!
儚い系美人と言うよりは迫力系美人で、西洋風の真っ赤なドレスがよく似合ってる。
だから、ママって言うよりはママンなんだよね。
そんなことを思っていると、ママンは私を抱き上げて哺乳瓶を口元に近づけて来た。
私はそれに吸い付くと密かにママンを見上げる。
本っとうに美人だなぁ。
それにとても優しい目で私を見てくれてるから、何だか嬉しくなってくる。
少し照れくさいけどね。
パパにはまだ会ったことない。
赤ちゃんの私は今は寝てる時間がほとんどだから、案外寝てるうちに会ってるのかもしれないとは、思う。
だってこのママンを見る限り、シングルマザーってことは有り得そうにない。
ドレスはいつ見ても綺麗だし、疲れたような表情は全然しない。
それにほぼ1日中私のいるこの部屋にいるみたいだし、働いてる様子はない。
ってことは別に働いてる人(夫)がいる訳だ。
それにママンのドレスを見る限り、結構なお金持ちに違いない。
だってめっちゃ高そうだもん。
それに部屋の内装も豪華で広い。
・・・パパンは一体何の仕事をしている人なのかしら・・・
一抹の不安を覚えながら、私は再び眠りについた。