カレー
「なんで、日本人のほとんどはカレーが好きなのだろうか?」
「美味しいからじゃないか?」
「シチューもそれなりに美味しいはずなのに何故カレーに人気を奪われているのだろう?」
「そんな事はないだろう、中にはシチューが好きな人もいるよ」
「それでも見知らぬ人にシチュー好きですか?と聞くよりカレー好きですかのほうが当たるイメージがある」
「まぁ、根拠はないがそんな気はするな」
「じゃあなんでカレーは皆に好かれているのに、シチューはそうでもないのかな」
「シチューに謝れ、カレーとほとんど原材料一緒だし美味しいだろ」
「じゃあなんで人気に差があるんだろうか?」
「あぁ香辛料とかじゃないか、あのカレーの匂いで人気なのかもしれんな」
「カレーの匂いか、そうかシチューは温かみしかないから不人気なんだろうか」
「いや、シチューもいい匂いだからな」
「じゃあなんでシチューとこうも人気に差があるんだろうか?」
「イメージじゃないか?」
「シチューのほうがイメージ悪いという事か」
「悪くはないけど、ほらシチューって家で食べるイメージだろ」
「確かに、でもそれがなんか関係あるのか?」
「ほら皆で食べるとより一層美味しいというか、エピソードとして記憶が残りやすいんじゃない?」
「つまり日本は国をあげてカレー好きだという事を洗脳し、シチューの居場所を削るということか」
「いつ、そんな事いったんだよ」
「いやほら、カレーって小学校とかの月に一回は必ず学校給食ででるしな」
「シチューだって出ているよ」
「シチューの印象薄いなぁ、やっぱり洗脳されているんじゃないか?」
「カレー好きということを洗脳して、どう得があるんだよ」
「カレー関連の商品が売れる、そしてそれは日本経済を救うというプロジェクトかもしれんな」
「いくらなんでも壮大すぎるだろ」
「よく考えてみろよカレーライス、カレーパン、カレーラーメン、カレー焼きそば、カレーまんと色々とコラボできるポテンシャル、つまりそれだけ食における期待を背負っているが、シチューは残念ながらそのポテンシャルがなくて、プロジェクトから外れて、不人気のレッテルを貼られている」
「いや貼っているのお前だからな」
「シチューが人気を取り戻すのはカレーのイトコとか、カレーの名前を借りるとかしないと駄目じゃないかな」
「シチューはシチューで人気あるよ」
「カレーの人気に勝てるかな」
「いや、勝てるかといわれると自信はないな」
「カレー的要素を取り入れたらかてるかもしれないな」
「カレーの要素なぁ例えば?」
「カレーのルーを煎じてシチューに投入してみるとか」
「それはもはやカレーだな、カレーは味強いから」
「なるほどカレーは自己主張が激しいから、めだって人気なのかもしれないな」