心地よい独占欲
中学3年生の時に大好きだった男子に卒業後告白しました。
振られたのですが、まぁ今となればいい思い出です。
チョコをあげてお返しをもらったのも彼だけですし。
初めての本命チョコも彼でした。
告白もしかり。
大人になったときに可愛くなったねって思ってもらえるように自分磨きがんばります!!
ルーナティアが席に座り、エドアルドを待ちながら食堂を見渡していると、ふいに知らない男子生徒が話しかけてきた。その男子生徒は、どこか自信満々に、そしてあからさまな下心を抱えているように見えた。
「おや、君のような美しい令嬢が一人でいるなんて、これは運命的な出会いだね」
ルーナティアは少し眉をひそめたが、相手の顔を見ると、どこかで見た男子だった。
整った顔立ち、誰もが目を引くような外見。しかし、彼の目の奥に潜む狙いは、すぐにわかった。
彼は、エドアルドとは違う、ただの遊び人だと感じた。
「ありがとうございます。でも、私はすでに約束がありますので。」
「約束?」男子生徒は少し驚いた様子でルーナティアを見つめたが、すぐにその顔にいやらしい笑みを浮かべた。
「それは残念だね。でも、やはり一緒に食事をしたくてたまらない。君もわかるだろう?きっと楽しいものになるよ。」
ルーナティアは、その笑みを見て心の中でため息をついた。
彼は隣国の公爵令息で、今はこの学園に留学中である。
彼の浮ついた性格は彼の自国内でも問題とされており、婚約者が決まらないため我が国に婚約者を探しに来たのだった。
ルーナティアの心には、すでにエドアルドがいる。
「申し訳ありませんが、そのようなことは一切ありませんわ。」
冷たく言い放つと、男子生徒はしばらくルーナティアを見つめた後、にやりと笑って強気に続けた。
「君は、きっと照れているんだね」
その言葉に、ルーナティアは怒りを覚えた。そこで、後ろからエドアルドが声をかけた。
「ルーナ。」
振り返ると、エドアルドが立っていた。
普段の穏やかな表情とは裏腹に、その目は冷徹で鋭い光を放っている。
「ルーナは僕と食事をする約束をしている。」
その一言には、誰にもルーナティアを取らせないという、エドアルドの強い意志が感じられた。
男子生徒は驚き、顔色を変えたが、それでも不敵な笑みを浮かべて言った。
「なんと、貴方様はこの国の皇子様ではありませんか。
ふふ、令嬢、またいつか。 君はまだまだ運命を知らない。」
エドアルドは、その挑発を無視するかのように、ルーナティアを優しく抱き寄せ彼に冷たく言い放った。
「君がそんなことを言っても、僕はルーナを決して離さないよ。」
男子生徒は、悔しそうにルーナティアとエドアルドを一瞥して、ついに席を立った。
その瞬間、ルーナティアは胸の中に温かなものを感じ、エドアルドに対する感情が一層深まった。彼の独占欲が、まるで自分を守ってくれているような気がして、ルーナティアはうっとりとした気持ちになった。
「エド…」と、ルーナティアは軽く微笑みながら、彼に顔を近づけた。
エドアルドは、彼女の微笑みを感じ取ったかのように、そっとその手をルーナティアの背中に回し、優しく抱きしめた。「君は、僕のものだから、誰にも渡さない。君が望むなら、どんな時でも守り抜く。」
その言葉に、ルーナティアはますます彼に心を奪われた。エドアルドの独占欲が、彼女にとってはまるで愛情の証のように感じられ、自然と顔が赤くなった。
「ありがとう、エド。」彼女はその声にほんの少しだけ甘えるように言った。
エドアルドは我慢ができなくなり、皇族専用の休憩室までルーナティアを連れていった。
そうしてもう一度先ほどのように独占欲を丸出しにしたセリフを言い、ルーナティアを抱きしめた。
ルーナティアはエドアルドの言葉が、心の中にじんわりと広がっていくのを感じた。
彼の「君は僕のものだ」という言葉が、まるで甘い音楽のように、胸の奥で反響している。
それは支配的でありながらも、どこか心地よい温かさを帯びていて、エドアルドの強い腕の中に包み込まれているような安心感を与えてくれる。
彼の独占欲に対して、ルーナティアは反発するどころか、むしろその力強さに身を委ねたくなる衝動を覚えた。彼が自分を誰にも渡さないという言葉は、彼の愛情そのものであり、その強さに引き寄せられていくのを感じる。普段は冷静で控えめな自分が、エドアルドの目線に見つめられると、そのすべてを受け入れたくなる気持ちが湧き上がる。
「エド…」と、ルーナティアはほんのり頬を染めながら呟く。
彼の名前を呼ぶたびに、胸の中に温かな気持ちが広がり、その気持ちが心地よくてたまらなくなる。
エドアルドの手が、優しく自分を引き寄せるたび、彼の熱を感じ、ルーナティアは思わずその手に自分の手を重ねたくなる。
エドアルドが自分を独占し、守ろうとしてくれるその気持ちが、まるで心の中で灯る温かな炎のように広がり、ルーナティアの体を包み込んでいく。彼が求めるその力強さは、まるで彼が自分を特別だと感じている証のようで、ルーナティアはそれを心地よく、嬉しく感じていた。
「君は僕だけのものだ。」と、エドアルドが再び囁くその声に、ルーナティアの胸は高鳴る。彼の独占欲が彼女の中で、心地よい快感へと変わっていくのを感じる。誰かに支配されることに恐れを感じることはない。ただ、彼の言葉に溶け込んでいく自分が心地よい。
その感覚は、彼がただの支配者でなく、自分を大切にしてくれる愛の表現だと感じさせる。
エドアルドが自分を守り、守りたいと強く願ってくれることは、ルーナティアにとって何よりの安らぎであり、心を満たしてくれる。彼の手のひらが背中に触れたとき、ルーナティアはその温もりを感じながら、彼の独占欲に包まれていくことに心地よさと幸福感を覚えた。
「エド…」もう一度、彼の名前を呼ぶと、ルーナティアはそのままエドアルドの胸に寄りかかり、心から安心した。彼の独占欲が、彼女にとっては無条件の愛情であることが感じられ、その温かさがどんどん強く、心地よくなっていく。
二人は、誰にも邪魔されることなく、幸せなひとときを過ごした。
ルーナティアの心はエドアルドの重く深い愛情を受け入れるにはすでに充分だった。
公爵令息は見た目に特化しすぎて頭は色ボケです。
令息のほうが年齢は上です。
隣国はこの国よりも国力が低いため、ルーナティアの公爵家と令息の公爵家では格が違います。
ついにルーナティアはエドアルドからの独占欲に快感を覚え始めてしまいました。
きっと良い関係を築けます。
言い方を変えると共依存、、です。
最後にキッスさせたほうがよかったですかね!?