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凍てつく魔法

高校1年生の時、塾の帰りに友達の男子と帰っていたら抱きしめられたことがあります。

手をつないだり、腕も組んだことがあります。

なんでああなったのか、今では不思議です。

「ふたりの秘密」そういわれた瞬間に(悪いほうの)ゾワッとなりました。

家の前までついてきたりして怖かったです。


みんな、男子も女子もそうだけど、思わせぶりな態度は駄目だぜbaby!


思わせぶりな態度は好きな相手の前だけにしましょうU_U

14歳になったルーナティアとエドアルドは、湖のほとりでのんびりとピクニックを楽しんでいた。春風が穏やかに吹き、湖面がきらきらと輝く中、ルーナティアが手作りしたサンドイッチとクッキーをエドアルドに差し出す。


「エド、どうぞ。今日のサンドイッチ、特に自信作ですわ。」


「うん、香りだけでお腹が鳴りそうだ。」


エドアルドは笑顔でサンドイッチを受け取り、ひとくち食べる。彼の表情がほころび、目を輝かせながら言った。


「ルーナ、これは本当に絶品だよ!僕も今度一緒に作りたいな。」


その言葉に、ルーナティアは少し照れながらも微笑んだ。


「本当ですか?それなら、次回は私がエドに教えて差し上げますわ。」


だが、その瞬間、空気が一変する。あたりに不気味な雰囲気が漂い、鳥たちが一斉に飛び立つ音が響いた。


「これは……」


ルーナティアは直感的に魔法の力を使い、周囲の異常な気配を探った。その時、彼女の目の前に現れたのは、大きな魔物だった。暗闇のように黒く、うねるような姿に、エドアルドも息を呑んだ。


「ルーナ、気をつけて!」


ルーナティアはすぐに防御魔法を展開したが、その力は次第に崩れ始める。魔物の力が強すぎて、彼女の魔力が急速に消耗していくのが感じられた。


「まずい……このままでは魔力が枯渇してしまうわ。」


体内の魔力が減るにつれて、ルーナティアの顔色も悪くなり、足元がふらつく。だが、エドアルドは一瞬の躊躇もなく、ルーナティアを守るために動き出した。


「僕が守る。君はここで無理をしないで!」


エドアルドは手をかざし、周囲に強力な防御の魔法をかけ、さらに近くの騎士たちを呼び寄せる魔法を唱えた。


「騎士たち、急いで援護を頼む!」


騎士たちは即座に反応し、エドアルドの指示のもと、素早く防御陣を築き上げ、魔物の攻撃からルーナティアを守るべく配置についた。


「殿下、こちらに集中します!」


一人の騎士が叫び、エドアルドの周囲を固めると、エドアルドは深く息を吸い、魔物に向けて駆け出した。魔物の強大な力に立ち向かうため、彼は今まで見せたことのない鋭い攻撃呪文を唱えた。


「Zero assoluto」


絶対零度という意味の言葉の通り、凍てついた氷の刃が魔物に向かって飛び、

魔物はその鋭い攻撃に一瞬ひるんだが、すぐに反撃してきた。

しかし、エドアルドの戦闘は冷徹で無駄がなかった。

騎士たちが援護し、彼の攻撃が魔物に致命的な一撃を与えるまで、息を合わせて戦い続けた。


ついに、魔物は倒れ、静寂が湖のほとりに戻った。エドアルドはすぐにルーナティアの元へ駆け寄る。


「ルーナ、大丈夫か?」


エドアルドの顔には焦りと心配の色が浮かんでいた。ルーナティアはその表情に胸を締め付けられるような感情を覚え、息を切らしながらも微笑んだ。


「エド、あなたがいてくれたおかげで、助かりましたわ。もしあなたがいなければ……」


「ごめん、怖がらせてしまったかもしれない。」


エドアルドの声は、少し震えていた。彼は自分の使った魔法が、普段見せるものとは違い、どれほど恐ろしいものであったかを考えていたのだ。


「怖がるどころか、私はあなたの勇気を尊敬していますわ、エド。」


ルーナティアはその瞳に真摯な思いを込めて、エドアルドを見つめた。彼女のその目には、感謝と共に、どこか甘さのようなものが宿っていた。


「あなたがいてくれたからこそ、私は守られましたわ。ありがとうございます。」


エドアルドの胸は熱くなり、思わず彼女に歩み寄る。自分の胸の中に沸き上がる想いが抑えきれず、そっとルーナティアの肩を引き寄せた。


「ルーナ……」


エドアルドの声は低く、震えていた。彼は一瞬、何かを躊躇ったが、やがてその手をルーナティアの背中に回し、優しく抱きしめた。その瞬間、彼女の温もりが彼を包み込み、心の奥底から溢れるような感情が止まらなくなる。


「怖かっただろう。ごめん、君を守れて本当に良かった。」


ルーナティアは少し驚きながらも、その胸の中に顔を埋め、深く息を吐いた。


「エド……私、あなたのことが……」


彼女の言葉はそっとエドアルドの胸に届き、二人はお互いに深く響き合うように感じた。

彼は、今までのどんな戦いよりも大切なものがここにあることを、心から理解した。


その後、エドアルドはルーナティアを公爵家へと送り届けた。

公爵家では、ルーナティアの無事を祝うとともに、エドアルドに深くお礼を言った。


「エドアルド殿下、この度は本当にありがとうございました。我らヴァルデリア公爵家は永遠の忠誠を殿下に誓います。」


その言葉に、エドアルドは少し顔を赤らめながらも、しっかりと頷いた。


「当たり前のことをしたまでです。ルーナが無事で本当に良かった」


ルーナティアも少し照れたように微笑み、エドアルドに向けて小さな手を差し出した。


「これからも、エドと共に過ごしていきますわ。」


その言葉が、二人の絆をより一層強く結びつけたことは、誰もが感じていた。



魔物の形は大蛇のような感じです。

Zero assolutoは絶対零度という意味のイタリア語です!


どこぞのボンバイエとかそっちのほうが好きなんですけど、如何せん思い浮かばず、、

イタリア語に逃げました!


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