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新入生代表の微笑み

私が通っている高校は私立で、新入生代表あいさつがもちろんありました。

その彼は、高校3年生の夏。

何故か坊主になっていました。

思わず2度見しました。

なぜ今の時期に、、?

ちなみにその人は何の部活にもはいっていません。

 学園の入学式。晴れ渡る空の下、格式ある礼拝堂には新入生たちが整然と並び、

厳かな雰囲気に包まれていた。


 壇上に立つのは、第一皇子エドアルド・フォン・ヴェルデンブルク。長身に端正な顔立ち、気品と威厳を兼ね備えた佇まいは、誰の目にも明らかだった。


「新入生代表として、一言述べさせていただきます。」


 落ち着いた声音が堂内に響き渡る。その瞬間、礼拝堂のあちこちで小さな息をのむ音が聞こえた。


「かっこいい……」

「本物の王子様……」

「こんな方がいらっしゃるなんて……」


 少女たちのささやきは止まらない。


 ルーナティアは、自分の胸の鼓動が早くなっているのを感じた。

エドアルドの姿は、彼女にとって何度も見てきたはずのもの。

それなのに、壇上で堂々と話す彼の姿は、いつもよりずっと大人びて見えた。


(かっこいい……)


 そう心の中で思った瞬間、少女たちのざわめきが耳に入る。


「エドアルド様のような方が婚約者になってくださったら……」

「きっと未来の皇后になるのは、この学園の誰かよね」

「誰が選ばれるのかしら?」


 彼女たちは、まだエドアルドが婚約していることを知らない。

だからこそ、あれこれと憧れを語っているのだ。


(婚約が発表されていないから……仕方ありませんわよね)


 自分に言い聞かせるものの、胸の奥がざわつく。

そのとき、壇上にいるエドアルドの視線がこちらに向けられた。


 その美しい金の瞳が、ルーナティアを捉える。


 そして、ふっと微笑んだ。


「キャーッ!!」

「今、どなたに微笑まれたの!?」

「まさか私!?」

「違うわ!私よ!」


 少女たちの歓声が礼拝堂に響く。

だが、ルーナティアにはわかっていた。

エドアルドの微笑みは、確かに彼女だけに向けられたものだった。


(そんな顔をなさらないで……皆さまがもっと騒いでしまいますわ……)


 心の中で抗議するが、エドアルドはどこ吹く風。

そんな様子に、ルーナティアは自分の胸に芽生えたもやもやとした気持ちを振り払えずにいた。


 そしてクラス分けの発表。結果、ルーナティアとエドアルドは同じクラス、しかも隣の席となった。


「……ルーナ?」


 席につくとすぐに、エドアルドが小声で話しかけてきた。


「どうしたの? さっきから様子が違う気がするけれど。」


「……その……」


 恥ずかしい。けれど、エドアルドに嘘をつくこともできない。


「……少し、嫉妬してしまいましたの……」


 その言葉を聞いた瞬間、エドアルドの心に何かが走った。


(嫉妬……? ルーナが?)


 その事実が、彼の心の奥底に甘美な感覚をもたらす。


(……ルーナが、僕のことで……?)


 途端に、奇妙な衝動が芽生えた。

今すぐこの手でルーナティアを攫ってしまいたい。

誰の目にも触れさせず、僕の部屋に閉じ込めてしまえば、誰かに嫉妬することもない。

そうすれば、毎日ルーナの顔を見られるし、彼女が誰かに羨望の眼差しを向けられることもない。


 だが、理性がそれを許さなかった。


(何を考えているんだ、僕は……)


 彼女の自由を奪うことなどできない。

ルーナティアの笑顔は、彼女自身のものであってほしい。

彼の理性と良心が、そう囁いていた。


 それでも、確かに芽生えてしまったこの感情。


(これは、一体……)


 エドアルドは、そっとルーナティアの髪に触れることなく、その色を瞳に焼きつける。


「ルーナ。」


「……?」


「大丈夫。君が嫉妬する必要なんて、どこにもないよ。」


 彼の声が、どこか優しく、けれどどこか危うく響いた。


 この感情が、二人の関係をどのように変えていくのか。それは、まだ誰にもわからなかった。



学園に入学しました!

この時点では12歳です。

学園は18歳まで通い、卒業します。

何故婚約を発表していないかというと、ルーナティアに危害を加えられないためです。


11歳の時にお互いにわたした指輪は毎日つけています。

(万が一にも外れない魔法付きで)

ピアスや指輪が許可されている学園です。


エドアルドって、実はヤンデレ、、なのか?

でも両方ヤンデレだったらきっと幸せですよね。


あまり嫌味な感じが残らないように作品を作っていきます!


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