あなたに捧げる花の冠
花といえば、小学生の時の遠足でシロツメクサの蜜を友達と食べてました。
甘かったです。
今考えると、、怖いですね、、。笑笑
春の陽気に包まれた宮殿の庭園で、ルーナティアとエドアルドは楽しげに遊んでいた。鳥のさえずりが響く中、二人は花々の中を歩きながら、無邪気な笑顔を交わしている。
「エドアルド様、ちょっとお待ちくださいませ。」
ルーナティアは、急に足を止めてエドアルドを振り返った。
手にはいくつかの花を集めた小さな束を持っている。
「どうしたの、ルーナティア?」
エドアルドは、彼女の不思議そうな表情に微笑みながら尋ねた。
「これ、エドアルド様にお渡ししたいのです」
ルーナティアは花束を差し出し、恥ずかしそうに目を伏せた。
「あなたに、あげたいと思ったのです…」
エドアルドは、ほんのり赤くなったルーナティアの頬に気づき、優しく微笑んだ。
「ありがとう、ルーナティア。誰よりも特別な贈り物だ!」
その言葉に、ルーナティアは少し照れながらも嬉しそうに頬を赤らめた。
「気に入っていただけて、嬉しいですわ。」
小さな花束をしっかりと渡しながら、ルーナティアは心の中でほっと息をついた。
次にルーナティアは、少し考えた後にまた何かを思いついたように顔を上げた。
「それから、もうひとつ。エドアルド様に、とっておきのものを!」
「とっておきのもの?」
エドアルドは興味津々でルーナティアを見つめる。
ルーナティアはにっこりと微笑んで、近くの花を集め始めた。
「はい、これを使って素敵な冠を作りたいのです」
しばらくして、ルーナティアは小さな花々を美しく組み合わせ、エドアルドのために作った花冠をエドアルドに差し出した。
「エドアルド様にお似合いになると思いますわ。」
エドアルドはその花冠を手に取り、少し照れた様子でルーナティアを見つめた。
「ルーナティア、こんな素敵なものを僕にくれるなんて…ありがとう。」
ルーナティアは嬉しそうに微笑み、エドアルドに花冠をかぶせてあげる。
「どうぞ、エドアルド様」
エドアルドは、その花冠をかぶったまま少し照れ笑いを浮かべた。
「君が作ってくれた花冠、僕だけの冠!」
エドアルドは目を輝かせ、ルーナティアに笑顔を向ける。
その言葉にルーナティアは思わず顔を赤くし、恥ずかしそうにうつむいた。
「喜んでくださって、私も嬉しいですわ。」
二人は庭の中で、花と共に過ごす微笑ましいひとときを楽しんだ。まだ9歳の二人にとって、
こんな小さな贈り物が何よりも特別で、大切な意味を持っていた。
これからもずっと、二人でこんな日々を過ごしていけるといいな、そんな思いが心の中で芽生えていた。
後日この冠はエドアルドの氷魔法でドライフラワーの冠になりました。
お部屋に飾られています。
女子のほうが心の成長は早いというように、ルーナティアのほうが心に存在する気持ちの正体に気付きかけています。かわいいと思ったものをあげたい、彼の笑顔が見たい。
そんな可愛い気持ちを持っています。