図書館は2人の密会現場
私は薔薇の花も好きですがアネモネや藤の花、私の誕生花のオンシジウムや白いカスミ草が好きです。
宮殿の広々とした図書室に、静かな時が流れていた。壁一面に並ぶ分厚い書物が、燭台の揺れる灯火に照らされている。その中央には、一つの大きな机が置かれ、そこに小さな影が映り込んでいた。
ルーナティア・ヴァルデリアは、分厚い魔法書を開きながら、静かに指で文字をなぞっていた。琥珀色の瞳が知識を吸収することに夢中になっている。彼女が宮殿の図書室に来られるのは、一週間に一度だけ。公爵である父が宮殿の政務に携わる日だけが、この場所に足を運べる特別な時間だった。
「また、本を読んでいるんだね」
聞き覚えのある声に、ルーナティアははっと顔を上げる。そこには、以前と同じ青い髪と月草色の瞳を持つ少年——エドアルド・フォン・ブルーネスが立っていた。
「エドアルド様……」
ルーナティアは驚きながらも、嬉しさを隠せずに彼を見つめた。
「どうしてここに?」
「君とまた会えるかもしれないと思ったから」
エドアルドはまっすぐに彼女を見つめ、ゆっくりと近づいてくる。
「……わたくしも、エドアルド様にまたお会いできるのを楽しみにしていましたの」
ルーナティアの言葉に、エドアルドは少しだけ目を見開いたあと、口元に小さな笑みを浮かべた。
「僕の魔法、見てくれる?」
「もちろんですわ!」
彼が手をかざすと、空気が一瞬だけ凛と冷える。そして、机の上の羊皮紙の端に、小さな氷の結晶がふわりと舞い降りた。透き通るような氷の結晶は、燭台の光を受けてきらきらと輝く。
「ますます美しくなってます!」
ルーナティアは感嘆の息を漏らし、そっと手を伸ばして氷の結晶を受け取った。冷たさが指先に伝わるが、その感触が心地よくも感じられる。
「前より、上手くなったんだ」
エドアルドは誇らしげに微笑む。
「ルーナティアの魔法も見てみたいな」
「お任せください!」
そういうと、ルーナティアは掌に魔力を集め水の球体を何個も生み出しその中に様々な花を作り出した。
その幻想にエドアルドはついつい見とれてしまい何も言えない。
二人はまだ「恋」という言葉を知らない。それでも、互いが特別な存在だということだけは、
確かに感じていた。
静かな図書室の空気が、そっと二人を包み込む。
こうしてまた、二人の心に小さな温もりが生まれた。
それはまだ幼い恋の蕾。しかし、確かに、静かに育まれていた——。
このお話は1歳ずつ歳を進めて物語が進む感じです!
何歳が終着地点かは決めてません、、!
とりあえず私が現在18歳なので19歳までに、2人が18歳になればそこで一旦終了させて、私が歳をとるごとに進めていこうと思います!!
そう、ハリポタ形式です、、、^3^