月華祭に向けて②
ルーナティアのドレス編
2人は以前から既に皇室御用達のブティックで依頼していた。
今日は出来上がったとのことで引き取りに来たのだった。
ルーナティアは試着室の鏡の前で、そっとドレスの裾を持ち上げた。
月草色の生地はまるでエドアルドの瞳そのもの。
レースがふんだんにあしらわれ、まるで女神の祝福を受けたような気品と美しさを兼ね備えている。
「……きれい……」
思わず呟いたその瞬間、試着室のカーテンが開き、エドアルドが滑り込むように入ってきた。
彼はルーナティアの姿を見た瞬間、息を呑み、その月草色の瞳が熱を帯びる。
「……ルーナ……」
彼の低く甘い声に、ルーナティアの胸がきゅっと締め付けられた。
「そんなに美しくなって、僕以外の誰かに見せてしまうの?」
ルーナティアが答える間もなく、エドアルドは彼女の手を取り、指先にそっと唇を落とす。
そのまま手首を辿り、手の甲、そして細い指先へと丁寧に口づけを重ねる。
「ダメだな……君がこんなに綺麗だと、僕は君を隠してしまいたくなる……」
「エドアルド……」
彼の瞳に囚われる。そこに映るのは、ただ彼女だけ。まるで世界に二人しかいないかのように。
「ルーナ……僕の色に染まっているね。嬉しいよ。」
エドアルドはルーナティアの腰に腕を回し、彼女をそっと引き寄せた。そのまま耳元で囁く。
「君は僕のもので、僕だけの宝石だ。誰にも触れさせない、誰にも渡さない……君のすべてを、僕の色で満たしたい。」
その言葉に、ルーナティアの頬は一気に熱を帯びる。
エドアルドにこうして甘やかされるたび、彼の独占欲に溺れそうになる。
心の奥からじんわりと甘い痺れが広がり、胸がきゅうっと締めつけられるような感覚に陥る。
「エドアルド……私、あなたの色に染まるのが、とても心地いいわ……」
その言葉を聞いた瞬間、エドアルドは満足そうに微笑み、彼女の額にそっと口づけた。
「可愛いルーナ……じゃあ、アクセサリーも僕が選んであげる。もちろん、僕の色でね。」
彼はルーナティアの手を引き、優雅に歩き出す。まるで宝石のように彼女を扱いながら。
並ぶアクセサリーの中から、エドアルドは迷いなく月草色の宝石を選び出した。それをルーナティアの首元にそっと当て、満足げに微笑む。
「……やっぱり、これだね。ルーナ、君の首元に、僕の色を飾るのが一番美しい。」
エドアルドはそれを手に取り、直接ルーナティアの首にかけてあげる。
冷たい宝石が肌に触れると、彼の指先の熱さが際立ち、ルーナティアの心臓が高鳴る。
「どう?似合っている?」
「……うん、とても……」
彼は満足げに微笑み、ルーナティアの頬に優しく触れた。
「君のすべてが僕のものだ。どこまでも甘やかして、どこまでも君を僕色に染めてしまいたい……。」
その甘い言葉に、ルーナティアはますますエドアルドに溺れていくのを感じた。
よくエドアルドが「君は僕のものだ」って言ってることで、エドはルーナを自分の宝石としか思ってないんじゃないのか!!って思う方もいるかもしれません。
エドアルドがルーナティアを好きになったのは外見の美しさだけでなく、魔法であったり、声であったり性格であったりいろんなところを好きになったんです。
でも、まだ結婚していないルーナにこんな激重感情をぶつけて
逃げられたらたまったものではないので秘密にしています!
ですが、首元に自分の色を飾りたがるのは心理的に支配したいという気持ちがあるからなのです。
どくせんよくうううううううう
てか今思うと、試着室にいきなり入るって、、エドとルーナの関係性出なければ一発ビンタものですね。
ここはどうかご都合主義ってことで!お願いします!