秘密の接吻
私はいつか歌舞伎を見に行きたいです。
推しの歌舞伎役者がいるんです。
かっちょいいです！！！！！
夜の帳が降り、豪華な劇場は美しい灯りに包まれていた。
ルーナティアとエドアルドは、貴族専用の個室のような席に腰掛け、周囲を気にせずにゆったりとした時間を過ごしていた。
目の前の劇は、まるで二人の心の中を映し出すように、愛と運命に満ちた物語が繰り広げられている。
舞台上では、幼馴染の男女が互いに深い思いを抱きながら、徐々に恋心を育んでいく姿が描かれていた。手を取り合い、寄り添う二人の姿が、まるで未来の自分たちを見ているようで、ルーナティアの胸は高鳴る。やがて、物語は最高潮に達し、二人が初めて唇を重ねるシーンが訪れる。
その瞬間、劇場の空気が一変し、観客の息が詰まる。
「なんて…素敵なのかしら。」と、ルーナティアは声にならないため息を漏らす。
だが、その時、ふと隣のエドアルドを見ると、彼の瞳が熱く、情熱的に自分を見つめているのに気づく。その目はまるで舞台の二人のように、深く、そして静かに燃えているようだった。
「エド…？」と、思わず声をかけると、エドアルドは微笑みを浮かべた。
しかしその笑みは、いつもと少し違っていた。
普段は冷静で落ち着いている彼が、今は少しだけ、そして確実に心が揺れていることを感じさせるような表情だった。
ルーナティアの心が一瞬で乱れる。
エドアルドの瞳に映る自分は、まるでこの劇のヒロインのようで、胸の奥が疼き出す。
エドアルドがゆっくりと顔を近づける度に、彼女の心拍はどんどん速くなる。
彼の息づかいが、すぐそこに感じられる。
息が交わる寸前、ルーナティアはふと心の中で自分に問いかける。
「もしこの瞬間、エドアルドに唇を重ねられたら…」その考えが頭をよぎると、彼女はもう理性を保つことができなくなり、目をそっと閉じた。静かに心の中でエドアルドを迎え入れる準備をする。
そして、彼の温かな手が、自分の頬に優しく触れ、唇が近づいてきたその瞬間、ルーナティアの胸の中に溢れる甘い期待が一気に広がった。彼の唇が自分に触れるその時まで、この世界のすべてが止まってしまうかのような気がした。
「ルーナ…」と、エドアルドが低く囁いた。
その声に、ルーナティアは全身が震えるほどの緊張感と快感を覚える。
彼の唇が自分の耳元に触れるその瞬間、ルーナティアは息を呑んだ。
そして、とうとう…彼の唇が優しく、しかし確実に自分の唇に触れた。
それはまるで舞台上の劇と同じように、初めての接吻のように、二人の心が一つになる瞬間だった。
エドアルドの唇の感触が、柔らかくて温かく、そして確実に彼の愛を伝えてくる。
それと同時に、ルーナティアの心の中でも、甘く、切なく、そして深い思いが交錯し始めた。
「これが、私たちの物語なのね。」と、ルーナティアは心の中で呟く。
劇場の中で、二人の世界だけが静かに回り続けていた。
＜エドアルド side＞
劇場の薄明かりが舞台を照らし、ルーナティアの美しい横顔が静かに浮かび上がっていた。
彼女の瞳は舞台に釘付けになっていて、その視線の先では、幼馴染の男女がやがて愛を育む瞬間を迎えていた。エドアルドはそんなルーナティアの姿を見つめながら、心の中で自分の気持ちを整理しようとしていた。
だが、ルーナティアの姿が、劇の登場人物のように一層輝いて見えるたびに、胸の奥が熱くなる。
彼女がまるで自分のためだけに存在しているような感覚が、エドアルドの中で広がっていた。
そして、舞台の二人が互いに触れ合うシーンが訪れると、その情熱的な接吻の瞬間が、まるで自分とルーナティアのことを示しているかのように思えてきた。
目の前で繰り広げられるその情熱を、エドアルドは一瞬でルーナティアに重ね合わせた。
そして、その思いに応えるように、ふと横顔を見れば、彼女が少し頬を赤らめながらも真剣に舞台を見つめている。その様子に、エドアルドは胸の中で言葉にできない欲望が湧き上がるのを感じた。
その時、彼女の視線がふと自分を捉えた。
ルーナティアの瞳が、まるで彼を呼び寄せるように揺れていた。
その瞬間、エドアルドは我慢できなくなった。
彼女が自分を見つめるその瞬間、心の中の何かが弾けたように感じ
彼はゆっくりと顔を近づけていった。
ルーナティアが目を閉じた瞬間、彼の胸は激しく鼓動を打つ。
その仕草が、まるで待っていたかのように感じた。
彼女が自分を受け入れてくれる――そう確信したエドアルドは、
彼女の頬に手を添え、柔らかな温もりを感じながら、その距離を縮めていった。
唇が触れるその瞬間、劇の中の二人が抱きしめ合うように、エドアルドはルーナティアをその手のひらで包み込む。彼女の唇は柔らかく、熱く、そして確かに自分に応えてくれている。
その感触に、エドアルドは胸の中で燃え上がるような感覚を覚え、さらに深くキスを交わす。
そのとき、世界のすべてが二人だけのものになったような気がした。エドアルドの心は、もう他の何も見えていなかった。ルーナティアと一緒にいるこの瞬間こそが、彼にとって最も大切な時間だと確信し、全身を彼女に委ねることに満足していた。
この時は16歳ですね。
こちら側では高校1年生です。
皆彼氏や彼女を作り出し、色に耽る人もいます。
ついにキッスをしてしまいましたねぇぇぇ
前回、キッスシーンを入れるべきか迷っていたらこのお話を書いていました。
この世界では17歳でお酒を飲んでよいことになっています。
結婚は18歳。
