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青春は噂と幽霊で出来ている!  作者: Mr.ふみやす
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旧校舎の噂

この作品を手に取ってくれてありがとう!この小説は連載小説にしようと思っています!なので、まだすべて書き終わっていません。一つ言っておくとめちゃくちゃ怖く書きます…あの、青春時代。ちょっとした噂にワクワクしていた時代に戻っていただければ幸いです。時代背景も2000年代となっていますのでさらに没入していただけると思います…それでは、ごゆっくり…

ガヤガヤ…

いろんな生徒の話あっている声が混ざり合っている。その言葉たちが幻想のようだが何か一つの声に聞こえる。ばかやっている男子たち。誰の悪口を言っているか分からないがひそひそ話あっている女子たち。そんな喧騒の中で生徒の波に入っている。このむさくるしい位暑い夏の昼下がり。クーラーもない昔の学校はつくづく大変なのだ…

「ミィン、ミィンミィンミィン…」

蝉のなく声も合わさって暑さはパワーアップ。こりゃ、熱中症が出てもおかしくない。教室の窓から見える入道雲は夏が来たことを実感させた。

「ヨッ!ななみ!」

自己紹介が遅れたが私は、早瀬 七海(はやせ ななみ)そしてここは、県立大西高校。別に名門というわけでもない。平均より少し下の生徒が来る高校ということだ。今、男子は絶賛半グレ中。高校に入ったら皆少しはぐれるというが、男子は私の予想以上だった。今日もグループになって男子どもが嫌らしい目で女子を観察していることが見て取れる。そして、今話しかけてきたのは南井 陽子(みない ようこ)私とは幼馴染の親友だ。こうしてみると小、中ともに一緒だった。そして高校でも一緒になるとは何とも腐れ縁なものである。

「なんだい?こんな蒸し暑い時に…」

よくもこの蒸し暑い時にここまで元気になれるものである。

「ななみぃ…屋上に行って弁当食べない?」

いつもの上等の誘い文句。こういう時は大抵、大事な話が、それとも何かの噂話を持ってくる時だ。

「おうおう、ようこ…こんな暑い時に外で弁当食べるんですか?流石活発女の子は違うねぇ」

「はいはい、そんなこと言わないで、さっさとついてくる!ほら!屋上行って弁当食べる!」

これは逃げきれそうもない…そう思って屋上に弁当を食べに行くことにした。

ガチャ…

屋上についたとたんぐわっと暑さが押し寄せてきた。この学校にはプールもあるのだが、塩素の匂いも混じって夏特有のにおいが漂っている。遠くには都会のビル群が見えている。夏の気温により蜃気楼が起きていてユラユラと揺れているビルでさらに暑さが伝わってくる。

「さ!ななみ!お弁当お弁当!」

「はいはい、それで今日はどうしたの?屋上に来たってことは何か話したいことがあるんでしょ?」

私の予想は見事に当たっていたようだ。

「いや、実はね…旧校舎はななみも知ってるよね?」

これは…もう私には予想がついた。旧校舎という言葉が出た時点で何かの噂話だなと確信した。

「もしかして、あの幽霊の噂?」

「あったりぃ!二階の一番奥の机でふさがれた教室なんだけど…出るんだってよ…」

来た…陽子の心霊に対する熱いポリシーは誰にも負けないよ…トホホ…

「それでね、男子から盗み聞きした情報なんだけど…実はそこの教室にはね…夜の11時45分ちょうどに見てみるとね…」

「はいはい、わかりました!出るんでしょ。幽霊!私そういう話は全部…パ・ス!行くんだったら一人で行きなさいよ!その熱い心霊魂があったら幽霊だって感心して現れるわよ…」

こういう話は私はあまり信じない。それに夜の11時に学校って…

「でも、その幽霊にあって願い事を言うとね…かなえてくれるんだってよ…」

「陽子さん…そりゃないっすよ…だったらみんな11時に学校に来てるって。どうせ噂でしょ?信ぴょう性に欠けるわね!」

「これは、裏情報!私の情報は結構すごいんだから!」

「絶対にい・や!もう私は教室に戻ります!さようなら!」

そういって強制的に話を終わらせることにする。こういうときの陽子は言っても聞かないのだ。だったら終わらせるしかない。だが、そこで陽子は私の弱点を攻撃してきた。

「残念だなぁ…もし願いがかなえられたら七海の好きな人とも進展があるのかもしれないのに」

「ちょっと!何それ!私は好きな人なんかいないから!勝手に決めつけないでくれる!」

「こんなに自棄になるってことは…やっぱりいるんだ…好きな人!バレバレだよ!」

しまった…感情が表に出てしまった。こうなると非常に断りにくくなる…

「七海の好きな人ってめちゃくちゃモテてるよね?このままだと先にとられちゃうかもよぉ…?」

「うるさい!もういい!分かった!行けばいいんでしょ!行けば!」

「それでこそ七海!決まりだね!じゃあ、夜の6時30分にバーガーモックに集合だからね!もし集合しないと七海に電話かけるからね!ちゃんとポケベル持っておきなよぉ!」

「はいはい、分かりました…モックに集合ね…」

キーンコーンカーンコーン…ここで予鈴が鳴った。

弁当…食べてない…

「じゃあ、またね!七海!6時だからね!」

こりゃ今日は忙しくなりそうだ…ジリジリと照り付ける太陽はさらに暑さを増しているようだった。

読んで頂きありがとうございます。どうだったでしょうか?少しは昔の青春時代を思い出していただけたでしょうか?もう一度あの頃に戻りたかったら是非戻ってきてください…次回の作品を書いてお待ちしていますよ…

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