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二つの山。

「そういえば…

俺、酔って穂積先輩に膝枕してもらったじゃないですか。」



「あのセクハラ案件な。」



丹波をどかし私が膝枕堪能しました。天国でした。



「完璧覚えてるわけじゃないんですけど、上向いたとき穂積先輩の胸で顔がよく見えない感じだったので、おっぱいおっきいんだなーとおもったんですよね。」



おっと、完璧セクハラ案件じゃね?



「丹波よ、お前ギリギリアウトな発言してるぞよ。

まぁ、さや先輩は胸あるよ。腕組まれたとき天国でした。着痩せするタイプなんだと思うよ。」



注意しつつも、最近あった事を伝えてみる。



「鈴木先輩って時々男かなぁって思う反応しますよね。

そして羨ましいっす!」



「羨ましがるがいい、丹波。しかしお前がさや先輩の胸に手を出そうとしたときはドロップキックをお見舞いした後、ミトサンに引き渡すからね。」



「怖い!ドロップキックも嫌ですけど、水卜先輩に告げ口は嫌です。マジで嫌です。」



「………」



「ほら、こういうとこ。」



無言で我々の話を聞いていた那珂先輩の肩を松本先輩がポンッと叩く。



「黙って聞いちゃう時点でムッツリなんだよ那珂。

夜の呑み屋ならいざしらず、午前中のオフィスで話す内容じゃないって注意するのが正しい反応だよ?」



「那珂先輩、止めずに聞いてるからどうしようかと思いましたよ。」



悪のりしただけだけど、あえて知ってました風で声を掛ける。



「那珂先輩、やってしまいましたね~」



丹波も知ってやってました~的な雰囲気を出してるけど、絶対フリだけだろうな。



「くっそ、お前ら卑怯だぞ。」



「ハイハイ、お前ら仕事に戻れな。昼休み堪能したかったらキリキリ働こうな。

あと、丹波誤字多すぎだからもう一回見直すように。」



「「「「はーい…」」」」



水海道先輩の一声で我々は業務に戻ったのだった。




★★★★★




「…よしっ!おーわり!!」



午前中の自分で決めたノルマ+αを終わらせることができた。

昼休みまでまだ少しあったので座りながらストレッチ、そして手と手を胸の前で合わせて押し合う体操もする。



「終わってよかったねぇ…ってさっきからずっとそのポーズしてるけど何に効くの?」



隣の水海道先輩がにこやかに聞いてくる。



「胸筋を鍛えてバストアップを狙ってるんです。」



「…えっと、奥さんが言ってたんだけど下着つけるときかき集めると良いらしいよ…?」



「マジっすか、今度やってみます!」



ギリギリCカップからバッチリCカップ目指して頑張るのだった。







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