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キサマの正体は見破ったり!!

さや先輩が大神課長の配慮で富久山が着たスーツのクリーニングを取りに行けることになった。

さや先輩は不本意そうだけど、富久山の為に昼休みを潰すことは無い!!!



「鈴木さん、穂積さん戻ってきたらレシートか領収書か…うまいこと取れる?」



仕事をしながら水海道先輩が問いかけてくる。



「え、多分いけますよ?スーツのクリーニング代安いならそこにしたいんですけどいくらですか~とか聞けば、さや先輩やさしいんで教えてくれます…あ、水海道先輩、ここはこうでいいですか?」



「どれどれ…うん、問題ないよ。

じゃあよろしく。半分出そうと思ってね。穂積さんだけにかっこいいまねさせられないよね。」



「おー、かっこいい!」



「多分、普通のクリーニングじゃなくて、普通のより良いやつで特急仕上げだからけっこういってるよ。」



「あー…たしかにやりそうですね。

しかも磯崎はボンボンなんですよ。あのイソザキ商会の…」



「へぇ。似てないねぇ、磯崎君とお父さん。

それじゃあ良いやつかもしれないねぇスーツも…逆にね、穂積さんが責任もってクリーニングしてくれてよかったかもしれないね。富久山君その辺適当にしそうだし。」



不幸中の幸いと言うべきか。

ちなみに今日の富久山は、ノーネクタイだが半袖のワイシャツとスーツのズボンをはいている。高橋先輩も珍しくちゃんと長袖ワイシャツとズボンだ。

樋口部長がさや先輩が元居た激冷えスポットで通路挟んで向かい合うように高橋先輩と富久山が居る。富久山は平気そうだが、高橋先輩は時々腕を擦ってるから寒いんだろうな。

さや先輩の気持ちを思い知るが良い!!!



「クリーニングですけど、大神課長が領収書見せるように念押ししてたから大丈夫だと思いますよ。」



大神課長のとこに確認作業をしに行って戻ってきた那珂先輩が言う。



「どこから聞いてたんですか、那珂先輩。地獄耳なんですか。」



「会話から推測したまでだ。地獄耳って言ったか?」



「ムッツリスケベだと地獄耳なんですね。」



暫しの沈黙後、那珂先輩がアイアンクローをしようとするのを華麗に避ける!!!

水海道先輩を挟み、睨み合う私達。



「え、何事?俺を挟んで取っ組み合いとかやめてね。二人とも外行ってやって。」



「じゃあ水海道先輩に判断してもらいましょうよ。」



「いいだろう…」



「話聞きなさい、お前ら…」



水海道先輩、少し我慢してくださいな。



「だって水海道先輩、那珂先輩ムッツリスケベですよね間違いなく。

本人は普通にスケベだと言うんですけど。」



「え、なに言い出すの?鈴木さん。」



「俺はムッツリではない。実は…」



細かい眼鏡の那珂先輩がこの前のワイン飲もう会の話をざっくりとする。それを聞いた水海道先輩は頷いて言った。



「那珂は間違いなくムッツリだと思うよ。」



「なんでですか!!!」



こうして、さや先輩は天然で那珂先輩はムッツリであることが決定した。

あ、ちなみに私達取っ組み合いモドキをしたとき以外は仕事してました。







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