先輩に相談だ!
暑い日差しを受けながら会社への道を歩く。
日影がないわー辛いわー
「鈴木、おはよう。とろけてるぞ?」
「あ、那珂先輩おはようございます。え、顔面が?化粧剥げてます?」
「いや、顔面は、無事だけど朝から背中が疲れすぎだぞ?」
「こゆい休日だったんで…」
みんなでスペインバルに行った後…真城先生の所で夜通し薄い本を読みながら職場の愚痴のような富久山と愉快な仲間たちの話をし続け、午前中は泥のように眠り、一端帰った後、お泊まりセットを持参して真城先生とお話をしながら薄い本や小説を読み漁るという休日だった。
コンシェルジュ、イケメンからイケオジまで選り取りみどりだったよ…!!!
「真城先生のとこいって大丈夫だったか?」
「心配恐れ入ります。大丈夫でした。真城先生のお家すごかったですよ!那珂先輩も来れば…あ、いや来ない方が良かったですね、はい。」
「なんだそれ、どういうことだよ。」
「新たな扉開いちゃう系?」
「なんとなく察した。それ以上いうな。」
察しの良い眼鏡で命拾いしましたね!
「お前、二日酔いとか大丈夫だったか?俺は次の日頭が少し痛かったけど…」
「あー、あの後完徹したんでけっこう平気じゃん?って思ったのが間違いでしたよ。朝ごはん食べた後真城先生のとこで寝て起きた後、かなりガンガンしました。
真城先生は大丈夫だったんですけど…」
すんごい二日酔いしたよ。でも薄い本をみたら元気になったけど。
「あー、強そうだもんな真城先生。
水卜さんと穂積さん大丈夫だったかな?」
「ミトサンは潰れないですよ。あの人ザルっていうか枠ですよ!!
営業先との飲み会でお酒強要したり飲み比べやたらめったらしたがる人居たんですけどミトサン相手して潰しましたからね。
それ以来、そういうことピタッとしなくなったそうですけど…」
「すごすぎる…」
「その後、遺恨なくお付き合いできちゃうのがミトサンマジックですよ。樋口部長には出来ない芸当ですよね。」
「飲み比べは出来ないだろうけど、無駄にギタギタに叩きのめしすぎていらない恨みをかいそうだよな。」
「それな…さや先輩は二日酔いとかならないたみたいなんですけど、眠くなる方みたいで酒瓶抱えながらうとうとしてましたよ、この前。可愛かったなぁ。」
「可愛い表現おかしいぞ、鈴木。
酒瓶抱えてうとうとするのを可愛いってなんだそれ。」
「ふ、分からなくてもいいんですよ?那珂先輩。むしろわからないままでいろ。」
「いきなり口悪いぞ。」
「おっと失礼。
あ、そーいや、ミトサンにお礼かねてお昼ごちそうするか、美味しいお店紹介したいのですけど那珂先輩良いところ知ってます?私、たいてい良いお店はさや先輩経由なんですよね。
ちょっとしたランチ分くらいはおごられてるんですよね、我々。なんかお返ししたくて。」
「店なー、俺もよく分からないんだわ。どっか出掛けるとたいてい松本のオススメか、水海道さんに聞いてだしな。
あ、水海道さんに聞くか?水卜さんとも仲良いみたいだし、好みも知ってるだろうし。」
こうして、水海道先輩に相談することになったのだった。




