ここは夢の国ですか?
「じゃあ、那珂二人をよろしくな。
真城女史のマンションはコンシェルジュ居るとこだから、二人がエントランス入ったの確認すれば大丈夫だから頼むな?」
「真城先生、コンシェルジュ付きのとこ住んでるんですか!!?」
「すごい…」
名残惜しいがお店を出た私たちはそれぞれ帰路につくことにした。さや先輩はミトサン方面なので、代行についでに寄ってもらうらしい。
私は急遽真城先生宅にお泊まりするので一緒に下車するのだか…
真城先生、高級なとこにすんでらっしゃる…!!!
小市民な私と那珂先輩は驚愕の声をあげた。
「千佳ちゃん、また来週ね~」
ふわふわ笑いながら言うさや先輩。
可愛い…!
「ミトサン、さや先輩よろしくですよ?」
「おう、よろしくするわ。
じゃあまた来週な。おやすみ。」
こうして我々はそれぞれの帰路についたのだった…
★★★★★★
「す、すごいいいぃぃぃ!!」
真城先生のお家は素敵すぎだった。
部屋もピカピカ、床もピカピカ。
スタイリッシュな家具やレイアウト…そして本棚にぎっしりな薄い本達…!!!
商業誌もあるよ!!!
「ふふ、鈴木ちゃんは何系が好き?」
「夢のようだけど夢じゃなかった!!何ここ天国ですか?!」
「私の家よ。
コンシェルジュ付きのマンションはお高めだけど掃除の手配はもちろん、色々やってくれるからもうここを離れられないわ。
頑張って稼げばいいことあるのよ…」
ニヒルに笑って足を組み、夜景を眺める真城先生。
素敵!!いちいち絵になる人だなぁ~
「で、鈴木ちゃん。
いくら読んでも良いから色々お話聞かせてくれない?職場のこ・と♪」
「え、まぁ、良いですけど…何でですか?」
「締め切りの為です。」
「は?」
「鈴木ちゃん、ここにあの祭典のサークルチケットがあります。」
「ふほぉ?!!!は、はじめてみました!!!」
真城先生、サークルさんだったのか…!!!
買い専だったので実物を見るのははじめて!!!
「鈴木ちゃん、お礼はするから当日お手伝いとトイレや挨拶回りの交代要因にならない?
さや誘ったんだけど今回は先約があったみたいで…」
「え、ええー!!! もちろん良いですけど!!え、私でいいんてすか?!」
さや先輩、確か御堂筋さんのお手伝いと高校からのお友達のお手伝い頼まれてるって言ってたもんなぁ。
それよりも私がお手伝いできるのかなぁ?!
「鈴木ちゃん、好きっていう気持ちがあれば誰にでも門戸は開かれるのよ。
決まりね!ついでにお手伝いと思ってネタ出しよろしく!!
ふふ、今夜は寝かせないわよ?」
こうして、夢のようで地獄のような夜が始まったのだった…!!




