デザート天国!
真城先生はデザート食べる前に追い出されるぞとのミトサンの言葉でなんとか止まった。
そうして私と那珂先輩は真城先生から一人分の距離を開けて座った。
なので自然と私はさや先輩に、那珂先輩はミトサンにくっつくようになる。
「狭い。もうなにもしないだろうから戻れよお前たち。」
ミトサンが言うのを無視してさや先輩を見る。
「さや先輩!お願いなのでミトサンにもう少し寄って下さい!」
「あらあら、千佳ちゃん。そんなに怖かったの?
水卜さん、ちょっと寄りますね。」
「鈴丼よくやった。」
「水卜さん、真城先生がセクハラするって知ってましたか?!」
「すまん知ってた。」
「ごめんね知ってた。」
涙目の那珂先輩の言葉に先輩二人はにこやかに謝罪する。
し、知ってて我々を真城先生側に!!!
「じか揉みされないだけ良いだろうよ。」
「服に手を突っ込まれてないからましよ?」
先輩方はさらにひどい目に合っててんやな。
真城先生、やめたげてください!!
そんな感じで警戒モード全開だったのだけど、追加のオリジナルカクテル飲んだりデザート食べているうちにすっかり元通りになった。
むしろ、真城先生が貴腐人ということが発覚し…一気に距離が縮まったよ!!
「鈴木ちゃん、今日家泊まりなさいよ!とっておきの見せたげるわよ!」
「それはぜひともいかねば!良いんですか?!」
「ふふ、もちろんよ!」
そんなわけで真城先生のところに急遽お泊まりすることになったのだった。
ちなみにデザートはチュロスにブニュエロ、メンブリージョとチーズ、クレマ・カタラーナ、自家製フラン。
こんなに食べられるのかよ…?ってミトサンがひきつり顔で言ったけど、みんなでちょいちょいつまんでいったので完食できた。
まぁ、主に私と那珂先輩が食べたけど。
那珂先輩、甘味好き男子だったんだね、知らなかったぜ。
最後にコーヒーを飲んで締めとした。
「鈴丼は三千で、那珂は六千な。
んで、真城女史二万のお返し。本当は三万なんだがそのうち一万はタクシー代として那珂に預けとく。
那珂、悪いけど真城女史のところで鈴木も降りるらしいから、二人がちゃんとエントランス入ったの確認してから発進してな。
追加料金は自分で払ってくれるか?もし余ったら来週女史に返しといて。」
ミトサン、トイレ行ったんじゃなくお会計してくれてたのか!!
できる男ですな。さすが!!
というか…
「ミトサン、半額って話でしたけど…絶対ほんとは三千より多いですよね?」
「水卜さん、俺のも少なく請求してますよね?」
けっこう調子に乗って食べたり飲んだりした自覚ありますよ!
私も那珂先輩もメニューとにらめっこしていたので、おおむねの金額分かるし!!
「大丈夫だ、真城女史にも出してもらってるから。
まぁ、今度うまい飯屋か飲み屋見つけてたら連れてってくれよ。」
絶対つれてくからな、ミトサン?
「ごちそうさまです。」
「ありがとうございます。」
とりあえず二人にきちんと頭を下げたのだった。




