キミに決めた!!
本当にバーベキュー準備は万端だった。
何もかもがセット済み。屋根のみのテントで日陰が作られ、後は焼いて食べるだけ!である。
「便利な世の中になったもんだな…」
「ミトサン、オッサンみたいなこといってる。」
「世間的にはオッサン部類に足突っ込んでるんだぞ。
俺もだけど樋口部長もなー。まぁ見た目では分からんように頑張ってはいるが。」
「一晩寝たら治る時代は終わってるのよ千佳ちゃん。」
しみじみと言うミトサンはすんごくオッサンっぽかった。更にさや先輩まで遠い目で言ってくる。
「穂積さん、それな。すげー分かるわ。」
「水卜さん、海風も翌日きますからお気をつけて。」
「えー、意味わかんないです!」
丹波が考えなしに言ってくる。お前、ちょっと考えろな、マジで。
「二十代には分からない感覚だな。
本気で三十過ぎると色々変わるから気を付けろ。そして思い知れ。」
「ふふふ、私達の言ってたことが本当だったって思い知ると思うわ。」
なんか怖いです。二人とも。
そうか…気を付けよう…
★★★★★
「おかしいと思いませんか?」
「正しい選択だと思うぞ?鈴木。」
「二人とも働いてたから、ね。鈴木さん、頑張りましょう!」
私は焼き肉チームに配置された。
ちなみにさや先輩と千里子さんは日陰のテントの下におる。
ミトサン提案で、焼き肉チームと焼きそばチームに分かれて作ってみんなで食べてはどうか~?との提案がなされた。
焼きそば作ってみたい!と富久山が言ったので、当然の流れで樋口部長と高橋先輩は焼きそばチームに。
それ以外は焼き肉となった。
千里子さんは緊急オペが入ってギリギリまで仕事をしていてからの参加だったこと、さや先輩はお弁当等作ってくれたとのことで免除、しかし私だけ焼き肉チームに入ってる。何故だ!
「つまみ食いしすぎて穂積さん困らせたんだろう?その分働くのが一番だ。」
那珂先輩容赦ない。
「そんなに休みたいんなら穂積さんに交換してもらってこい。鈴丼!
できるものならな!!」
ミトサンが笑いながら言う。
くっ、そんなことできるわけないでしょう!それを分かっての配置…!!
みんなのためじゃない!私は、さや先輩のために!!肉を焼く!!!
「朝から新妻風さや先輩を堪能させてもらいましたからいっちょ頑張りますか!!」
「なにそれ、どう言うこと?」
「お味噌汁の香りと包丁でなにかトントン切る音で目覚める朝は素晴らしかったです。
ふはは、羨ましかろう独身なミトサン!!」
「鈴丼お前、あんなにかわいい性格だったのに…
くそ羨ましい…!」
「鈴木さんも水卜さんも…まだ飲んでないよね…?」
私とミトサンの悪のりは真面目な松本先輩を翻弄したのだった。
「雰囲気によってるんじゃないか?
ほら、さっさと肉焼くぞ。」
那珂先輩は毒舌がすぎやしませんか?
寡黙系眼鏡はどこ行ったの??




