表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/176

那珂 宏は頭を抱える。


「樋口部長、丹波達を回収するとこってコンビニですよね?

そこで俺達三人朝飯買って車内で食べてもいいですか?」



今日はバーベキューだし、軽くパンとかおにぎりですまそうかな…と樋口部長達を待っている間に松本と田中と話していたので車に乗り込んでから許可をとる。

樋口部長けっこう神経質だからな。車で飲食禁止とかしそうなので聞いてみる。



「ああ、かまわんぞ。

俺と高橋も富久山が作ってくれたもの食べながら来たしな。」



以外にも車内で飲食には寛容らしい。

不意に後ろからちょんちょんつつかれる。



「あ、那珂君…もしよければだけど…嫌じゃなければ食べる?

松本君と千里子ちゃんも。」



そう言って穂積さんががお弁当を差し出してくれて、あまりの驚きに固まってしまった。



「…え!?」



「色々あって流れで丹波君と水卜さん達の朝食弁当を作る事になったから、ついでに多めに用意したの。

漬物以外は調理は朝したものだし、つめるときや下ごしらえの時も手袋してたから衛生的には問題な…」



鈴木はお泊まりさせてもらう!!ってはしゃいでたからわかるけど、何故水卜さんや丹波にまで作ることになったんですか?!



「いただきます!!!!!」



内心言葉はいっぱい出でてくるのに、口はうまく動かない。

すると食わせ気味に田中が手を出して受け取ってる。

おい、初対面なのに図々しいぞ!

にこやかに穂積さんが流れるようにお弁当とお箸とおしぼりを渡している。

そつが無さ過ぎる。さすがである。



「私も作りました!!」



「ちょっと待て、鈴木の作ったのはどれだ?避けて食べる。」



どや顔の鈴木の発言に不安が巻き起こる。

料理できないからコンビニとスーパーの惣菜には詳しかったはずだよな?



「那珂先輩!私だってやればできる子なんですからね!!

下ごしらえで皮むきしたり、スライサーしたり、ごはんを型につめておにぎり量産しました!!!」



それは料理したとは言わんだろう。



「鈴木さん、それはお手伝いをするだと思います。

穂積さん、ありがたくいただきます。」



松本がさり気なくつっこむ。

お手伝いじゃないか。完璧お母さんのお手伝いをする小学生じゃないか。

松本達が美味しそうに食べ始めたので我にかえって穂積さんにいただく旨を伝えて、弁当を受け取る。

唐揚げにおにぎり、卵焼きにパプリカ入りのきんぴらごぼう、なんか人参と…ツナか?それの炒め物。

レタスもさりげなく添えられていて見た目もバランスもとてもいい。お店開けるんじゃないか?

朝は軽く…と思っていた思考が一口食べて吹っ飛んだ。



「うっま…

穂積さん、すごく美味しいです!」



優しい味で美味しい。

なんだろう、温かくなる味的な。



「ふっ、当然ですね。」



何故かどや顔をする鈴木。いや、違うだろ。



「いや鈴木、お前が言うなよ。」



「お米は魚沼産だから美味しいと思うの。」



穂積さん、そういうことではなく…

前々から薄々思ってはいたけど、けっこう天然な所ある人だなぁ…

その後、鈴木がなんか面白いメッセージを送ったらしく、呼吸困難になりそうなほど笑っていた。

とりあえず鈴木には説教をしておいた。



高橋さん、手作りはちょっと…言いつつ富久山のおにぎりは食べたらしいのに穂積さんの弁当をもらわないって…ちょっとどうなのかなぁ…









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ