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いざバーベキューにまいるぞ!!

十分もたたないうちに丹波やミトサン回収地のコンビニについた。



「おはようございます。申し訳なかったです…」



しょぼん…と丹波が言う。

尻尾が垂れた子犬みたいな雰囲気を出してるけど、マジで反省しろお前…



「俺も忘れ物したし、おあいこだよ丹波!

気にしないでいいよ。」



キラキラ笑顔で返す富久山。いや、気にしろよ。遅れるときには連絡をしようよ。

運転手でもなくフリーの人間が二人いて連絡できないってどうなの?


トランクにすごく大きなクーラーボックスを詰め込んでからミトサンも乗ってきた。

車輪と取っ手もついてカートみたいなやつ。すごい。


みんなにお詫びの飲み物が配られてから出発だ。

さや先輩にはホットコーヒーが渡された。

私はそうでもないけど、冷え性のさや先輩には冷房が強めの車内は大変だろう。夏用ブランケットやアームカバーで自衛していたくらいだもの。



「丹波君、あったかいコーヒーありがとう。」



他の人のコーヒーはアイス一択だったけどわざわざ一個のみホットコーヒーにするような配慮が丹波にできたとは驚きだ。

さや先輩か隣に腰かけた丹波に弁当を渡しながらお礼を言う。

別にお詫びだからいいんじゃねって思うけど優しいなぁ、さや先輩!!



「水卜先輩に言われたんですよ。

わーい、お弁当!!唐揚げー!!!」



「丹波うるさい。」



「水卜さん、ご配慮ありがとうございます。

お弁当です。」



「いや、こちらこそ朝から弁当ありがとう。

いただきます。」



ミトサンの判断か。

さすがはミトサンである。



「なんか唐揚げまだあったかいんですけど!!うまい!よくわかんないけどジューシーで美味しい!!」



「丹波うるさい。当たり前でしょ!

朝イチであげてくれてたんだよさや先輩が!!」



「いや、だからなんで鈴木が言うんだよ。」



「さやさん、この卵焼き美味しいんですけどどうやって作りました?!だし巻きなのかな?

なんかとろっとしてて美味しい。」



千里子さんが松本先輩の卵焼きを奪いながら聞いてくる。



「白だしを入れて、中にピザ用チーズを少しパラリと入れてるぐらいかな。コツさえつかめば巻くのは簡単よ?」



「巻く以前の問題なんですよね。チーズか…ねぇ優…」



「ハイハイ、穂積さん後で詳しいレシピ教えてください。」



「松本は料理するのか?」



ミトサンが尋ねる。

今流行りの料理男子なのかな。時々あるお弁当は自作か!



「一応。ちーちゃんより俺の方が料理は多少できますし。

洗濯と掃除はちーちゃんが上手なんでやってくれてます。」



「私が夜勤で死んでるときはほとんど優がやってくれてます。」



「もちつもたれず、ってやつだな。お似合いだなお二人さん。」



「だってよ!ちーちゃん!!結婚しよう!!!」



「いや、まだ結婚資金足りてないから。待て。」



いきなりプロポーズする松本先輩。そしてそれを流す千里子さん。



「いつもこんなんですよ、こいつら…」



やれやれと、ため息をつく那珂先輩だった。





★★★★★




ちなみに、丹波の家の鍵は冷蔵庫に入ってたそう。

お弁当のお礼代わりに近くのバカ高いスーパーでカットフルーツを買ったので忘れないように一緒にしてたのを忘れたらしい。

メモしろよ!


冷蔵庫あけたときに入っていたのを見て二人で崩れ落ちたと後にミトサンは語っていた。



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