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食べたい!!

今日も社食でご飯タイム。

私はカツ丼とサラダと味噌汁、さや先輩は生姜焼き定食である。

本日は秘書課のグラマラス美女佐川さん、ミトサン、丹波と相席だ。



「由貴奈さん、まどかさんと莉子さん一緒じゃないんですか?」



「まどちゃんは保育園から子どもが熱の電話が来て帰したの。

うらちゃんは社長の付き添い。」



「まどかさんとこ、両親遠いですものね…」



「そうなんだよねぇ。私は親が近くにいるし、うらちゃんは旦那が自由きくしあっちの親御さんが動いてくれるからまだましだけどね…

まどちゃんとこは夫婦二人でやってるから。今旦那さんも忙しいみたいでね。まどちゃんに全部かかってきちゃうとこあるからなぁ…」



「子供を育てながら仕事するって大変なんですね…」



ちょっとしんみりしてしまった。

秘書課でワーキングママって素敵だなぁ、なんて思ったりもしたけど現実は過酷だ。



「大変そうだぞ。

うちの課にも何人か育休復帰をした同僚いるけどさ、しょっちゅう保育園から連絡来てる。

見てると女性の方が負担大きいな。まだ馬場課長や部長が理解あるから回ってる感じではあるな。」



子供を育てながら働くっていろんな人の協力が不可欠なんだなぁ。



「そーいやうちの課…水海道先輩も時々お子さんの事で休んだり遅れてきたり早退するけど、樋口部長、時々嫌そうな雰囲気しますよね。

大神課長が間に入ってなんとかなってますけど。」



「マジか。

うわー、今の時代そんなことしてたら色々つつかれるぞ。

大丈夫なのか樋口さん。」



マジか樋口部長…

しかし水海道先輩の件は知らなかった。丹波の教育係は水海道先輩なので色々見てるのだろう。

ちなみに水海道先輩が居ないときは那珂先輩が丹波を監視している。



「丹波君、諸々落ち着いたら詳しく聞かせてね。

ほづちゃん、余計なフォローはしないでね?後々大事になる前に芽は摘み取っておくに限るんだから。」



ニッコリ、と佐川さんが微笑んでる。

しかし背面に般若を感じるぞ。さや先輩は肩をすくめて言った。



「さすがにそこは私もしません。

他の課や取引先に迷惑がかかるならしょうがなく動くけど、大変な思いするのは樋口部長でしょう?

正直、どうでもいい。」



「ならよし!」



樋口部長、なんか富久山と運命の出会いをしてから株を下げているなぁ。は!!ざまぁ!!!



「まどかさん大丈夫かな?

明日は無理だけど、日曜とかなんか差し入れ届けた方がいいかな。」



「ほづちゃんの差し入れ!!

あー、喜ぶよほんとそれ。まどちゃん正直料理苦手じゃない。

産休や育休中よく来てくれて私はすごくありがたかったんだよねぇ。

うちもまた来て…ってその前に片付けしないとだわね。」



「さや先輩差し入れって何持ってったんですか?」



美味しいお店知ってるから、お菓子とかデリとかかなぁ。



「家庭料理よ、鈴木ちゃん。

今日と明日泊まるんでしょ?美味しいの食べられるわよ~」



「由貴奈さん、ハードルあげないで。

千佳ちゃん、たいしたもの作れないわよ?」



「私達に料理の手解きをしてくれたのはほづちゃんですので、それ以上の謙遜は許さん。」



さや先輩、料理までうまいなんて…!!

尊敬がカンストして、もはや神の領域!!



「千佳ちゃん何食べたいの?」



「えっ?!あ!!親子丼!!!」



迷わず答えるとミトサンと丹波が吹き出した。汚いな。



「鈴木先輩、やっぱり丼なんですね。

穂積先輩、オレは唐揚げが食べたいです。」



「さすが鈴丼だな。

穂積さん、俺はきんぴらがいいです。」



「なにどさくさに紛れて要求してるんですか!!

さや先輩、親子丼はキャンセルで唐揚げときんぴらとご飯と味噌汁と卵焼きがいいです!!」



「鈴丼、お前も大概だな。

いやほんとでもきんぴら食べたいです。お金出すから作ったの明日もらえませんかね?」



「俺も言い値で買うので唐揚げ!!今日給料日なんで買えます!!作ってください!!!」




私達がワーワー言ってると、さや先輩と佐川さんは顔を手で覆って爆笑し撃沈していたのであった。










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