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仕事の時間です。

食堂から帰る途中に帰還したさや先輩を見付けた。

秘書課の美女達がきゃいきゃいしながら声をかけに行く。

くっ、出遅れた。



「今日は久々社食にしようと思って、席探してたらほづちゃんの後輩ちゃんに声をかけられてご一緒したのよ。」



にこにこと佐川さんが言う。



「なるほど。」



「ほづちゃんの課のイケメンや別な課のイケメンを見ながらのご飯は楽しかったですよ~」



「そんなに楽しいならうちの課に来てくれてもいいですよ?」



焔さんの言葉にすかさず切り返すさや先輩。

焔さん達が来てくれたらいいのになーそんなことできなくてもなったらいいなぁー



「外から見てるのが一番です。遠いからこそいい。」



「よくわかってらっしゃる。」



影浦さんが真理をついた。うんうん、そうなんだよ、はたから見てる分が一番いい!

そして何故かミトサンが近付き、さや先輩の顔を覗きこんで言った。



「穂積さん、雰囲気違うと思ったら目のところに塗ってるんだね。

かわいいよ。」



目の辺りを人差し指でさしながら言うミトサン。

わー!チャラいですね。

なんなんだいきなり。

でも私がメイクしたさや先輩を誉められてちょっとうれしいです。

ってヤバい!

さや先輩の顔がチベスナになってる。

秘書課の美女達と触れあって和んでいた顔が一瞬にして無の境地に。

袖を引いてこっそり言う。



「さや先輩…チベスナ顔になってますよ…

ミトサンにとって女子にかわいいと言うのは挨拶みたいなもんですから気にしないで…」



フォローしている最中にあることに気づいてギッとミトサンをみやって言った。



「…くださいって私、顔見てかわいいと言われたことないんですけど?!」



「かわいい後輩だっていってるぞ。とりあえず。」



「とりあえずってなんです?!」



なんだそれ?!ミトサン酷くない?!

ギャイギャイミトサンに言い返してると、さや先輩は微笑ましそうにこちらを見ていることに気がついた。



「さや先輩お疲れ様でした。

大変でしたね。」



「なんやかんやあって、あの秘書見習いの金髪美少年と連絡先を交換するはめになりました。しんどい。」



二次元やら恋愛系ドラマならときめき箇所だか、ここはBLになりやすい世界である。

当て馬フラグか恋のスパイス要素にされてる予感しかない。



ちょっとしんみりした気持ちで私達は午後の仕事を再開したのだった。







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