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おまけ★お茶くみきてちょうだい。

「さや先輩!さっき呼び出しされてたけど大丈夫でした?!」



みんなにお茶を配った後、お茶を出しに行った富久山が客がお茶をいれたのは誰か、今すぐ呼んでと言付かったとやって来たのだ。

それを受けて、応接室へと向かったさや先輩。

何かあったのかとやきもきしてると、無事戻ってきた。

思わずかけより尋ねた。



「ええ。大丈夫よ。千佳ちゃん心配してくれてありがとう。」



「さや先輩、一体どんな話だったんですか?」



もしや、お叱りや嫌みでも言われてしまったのだろうか…

知らず知らずのうちに眉間にシワがよってたらしい。

そこをつついて笑ってさや先輩が言った。



「もし転職を考えてるなら、喫茶室作るからウチに来なさいねっていう冗談みたいなお誘いだったわ。」



「なんて太っ腹!!」



「本気で嫌気がさしたらそんな道を選んでみてもいいかもね。」



「先輩!私を一人残していかないで!」



「大丈夫よ。今更…もう三十をいくつかすぎて転職とか怖いわ。

今と同じ様な生活送れるか保証もないし。リスクありすぎるわ。」



ふっ、と遠くを見ながら言うさや先輩。



「そこは、私を一人にしない!とか言ってくださいよ!」



「そうね。かわいい千佳ちゃんを置いていくなんてダメよねぇ。」



ぶふっ、と吹き出してさや先輩が笑いはじめ、なんかうやむやになった。

さや先輩が辞めるときは私も一緒にやめようと密かに誓った。

さや先輩が居なくなったら二人分のとばっちり…といってもほぼさや先輩が受けているんだけど、それを一人でさばききる自信は皆無だ。

あと、趣味がそこそこあい、好きなものを容認し合える存在はかけがえのないものだし。



「あの、穂積さん!

俺の分のお茶までありがとうございました!」



いきなり富久山が声をかけてきた。

ゴタゴタしたせいで、さや先輩に迷惑をかけたと少しは思っているらしい。

やや気まずそうにしながらも、キラキラな笑みをたたえお礼をのべてきた。



「いいえ、ついでだから気にしないで。

さぁ、仕事にしましょうか。」



「そうですね。

富久山さん、作業で分からないところがあれば遠慮せず聞いてくださいね。」



すっ…と笑顔が引っ込み仕事モードの顔になって対応し、私とさや先輩は解散した。

富久山に愛想よく対応したらしたで、富久山に惹かれ始めた男どもが鬱陶しいのだ。

すまん、富久山。

これといって親しくしたいと思わないし、興味もないけど仕事はするからできれば本気で構わないでほしいのだ。




この後、更なる追い討ちがあろうとは私も…ましてさや先輩すら分からなかったのだったー…










キャラ紹介



主人公

鈴木 千佳 (すずき ちか)

二十代半ば。


ある日、ここはBLになりやすい世界だと気付いた会社員。

前世なのか似たような世界へ転生なのか悩みどころだが、腐女子であったことと、これまで身近な環境でBL展開があった出来事はゲームや小説、漫画で萌えた内容だったことは覚えている。

チートもない。

大学時代までは彼氏がいたが、幼馴染み(男)への真実の愛に目覚めたと告白を受けフラれたショックで上記のようなうすぼんやりした記憶が目覚めた。

元々、漫画やアニメもドラマやバラエティーと同列でみてそこそこ好きでいたが、そこから遅蒔きに腐女子デビューを果たした。


就職後…夏の祭典(コ○ケ)でマイナージャンルのローラー作戦中に友人ののスペースで売り子をしていたさや先輩と遭遇。

そこから色々あって仲良くなり、さや先輩~!千佳ちゃん!と呼び合う仲に。


食べるのも飲むのも好きだけど、料理は下手。

大丈夫、コンビニもお総菜も冷凍食品も私の味方だから…と自分に言い聞かせている。

コンビニごはん美味しいよね。

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