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助けてあげてもよろしくてよ!

「あの…食事今からなんで…」



「知ってますよ。だから食べながらでいいですから。ほら早く。」



「そんなに緊張しないでくださいよぉ。お話しするだけですよ。」



「行きましょう。」



みゆちゃんとわくわく社食ランチしようと席を求めてキョロキョロしていると高橋先輩が女子三人組に絡まれていた。

高橋先輩の顔が強張っている。え、リンチ?

いやぁ、普通に考えると女子三人が高橋先輩にアピールしようとしてる…に見えなくもないんだけど、三人組の表情は暗い。

トラブルかなぁ…?



「…あれ、千佳先輩達の課の人じゃないですか…?」



「…うん、そうだね…よし!」



見て見ぬふりしたいなぁと思ったけど…

でも思ったんだ。さや先輩ならどうするのかなって。

きっと間にはいる。例え、あそこにいるのが樋口部長だったとしても。

どんなに悪感情持っても、それが仕事に関することなら感情を飲み込んで、気とられないように笑顔で対応するはずだから。



「お疲れ様でーす!高橋先輩も社食なんて珍しいですね!

よければ一緒に食べます~?」



わざと明るく声を掛ける。

高橋先輩と女子三人が振りかえった。



「鈴木さんもいるなら話が早いわ!」



「二人共聞いてちょうだい!!」



「さっ、とりあえず座って!あ、紫苑さんも一緒に!」



助けてあげるどころか、なんか逆に捕まえられちゃってる?!

訳がわからぬまま、三人組にどなどなされていくのだった。

えー?!

何がどうなってるの?



席についたが、話は始まらなかった。

あまり気分の良い話じゃないから…とご飯を先に食べることを進められた。しばし無言で食べ続け、お茶を飲んで一段落したところで話が始まった。



「実は…そちらの上司の樋口部長の事なんだけど…」



言いにくそうに話始めたとたん、出てきた名前に眉をひそめる。

おのれ樋口…!!!!!

私の昼食をじゃました罪は…必ず思い知らせてやるからな…!!!





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