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おしえてちょうだーい♪

スパダリな天花寺社長と遭遇後、我々はお高そうなお店にひっぱってかれた。

高級ホテルのような素晴らしい内装、洗練された従業員さん達。

この施設の展望台部分にあって…もうめっちゃ景色きれいなお店である。

映画のセットかなんかですか!?



「うふふっ、ここは奢りよ。気にせず好きなもの頼みなさいな。」



麗しくウインクをして天花寺社長が言う。

マジかー!!炭酸水が千円を越えてるんですけど?!さや先輩と私はものすごく遠慮したが、天花寺社長は折れなかった。

断る方が失礼だぞ~?とミトサンにやんわり窘められなんとか着席した次第です。

コの字型の座席に案内されたんだけど天花寺社長の向かいにミトサンとさや先輩が座って、私はお誕生日席。

緊張するなんてもんじゃないわー!



「改めまして、ご挨拶をさせてください。私、穂積と同じ会社の水卜と申します。」



「あら、丁寧にありがとぉ。」



姿勢をただし、にこやかにミトサンが名刺を差し出すと、天花寺社長は笑顔で受け取ってくれた。そして自分も名刺を渡した。



「あらぁ?営業さんなのね…ん?貴方もしかして…ミトちゃん…?」



「取引先でもその愛称で可愛がってもらっております。

ちなみに誰からお聞きでしたか?」



「ふふ、いろんなとこから話は聞くわよぉ。

穂積ちゃんたらいいの捕まえたわね!いえ、捕まったのかしら…?」



「ははは、なんとか捕まえた感じですよ。」



にこやかに話すミトサンと天花寺社長。

相変わらず物怖じしない人だよ、ミトサン。私が居た頃の時点でいろんな会社の偉い人に仕事人としてモテモテだったもんなぁ。難しい案件でもミトサン居るとけっこうサクサク進む事もいっぱいだったし。

一方さや先輩はメニュー表に夢中だ…

う~ん、仕事じゃないと…けっこうマイペースですよね!?



「もうすぐ穂積ちゃんじゃなくなるのねぇ。」



「とりあえず今年度は職場では穂積で通そうかとは思ってます。」



メニュー表から顔をあげてさや先輩が答える。



「仕事は続けるのね。安心したわ。

専業主婦になって俺を支えて的な人でも無さそうだしねぇ水卜君。」



「俺はどちらでも良いですけど…会社の方から引き留められると思いますよ?

まぁ、会社に居てくれる方が無理しようとしたら全力で止められるし、させようとしたなら返り討ちできるから良いかなと思ってますけどね~」



あー、さや先輩って経理と総務と営業から狙われてるんだった!!



「そんな無理しては…」



「息するように無理するでしょ。」



「もっと自分大事にしてください。」



返り討ちとか怖っ!!って思ったところでさや先輩が無理してないとか言いそうになったのでミトサンと私とで黙らせる。



もう!!さや先輩ったら無意識で社畜過ぎるんだから!!!




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