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思いの外、男らしい。

閲覧やブクマ、評価、そして感想ありがとうございます。

とても力になっています(*´ω`*)

誤字の報告もしてもらえてありがたいです。


明日は通常通り5時更新です。





「お待たせ。はい、さやちゃんどうぞ。」



綺麗にラッピングされた小さな紙袋を差し出すミトサン。



「あの、ありがとうございます。…付け替えてきてもいいですか?」



ちょっとはにかみながら首をかしげるさや先輩。



「今日の格好にはこっちの方が確かに似合うね。うんうん、つけておいでよ。」



そう言ってさや先輩を化粧室にニコニコ見送ったあと…ミトサンがいきなりしゃがみこんだ。えっ、立ちくらみ?!



「えっ、ミトサン?!大丈夫ですか?!」



思わず声をかけると、ミトサンは答えた。



「鈴丼、今のさやちゃん見た?可愛すぎじゃね?」



やや頬を染めて言うミトサン。



「照れ隠しかい!確かに可愛かったけど!!くそう!!」



可愛いさや先輩がとられるようでやっぱ納得いかねぇ!



「というかミトサンが照れるの意外なんですけど。何純情ぶってるんです?」



「おーおー言うねぇ、鈴丼。

まぁ、確かに俺も自分のことながらびっくりすることがある。どうも不意討ちに弱いみたいだな。計算ずく的な人間と渡り合ってきてるから余計にくるんだろうなぁ…

はー、ほんと天然怖い。さやちゃん気を許すとパーソナルスペースおかしいからね。」



「それは分かります。」



そんなやり取りをしていると、聞き覚えのある美声に声を掛けられた。



「あらぁ、貴女確か…穂積ちゃんの後輩ちゃんじゃない。」



「て、天花寺社長…!!?

日頃より弊社をお引き立てくださりありがとうございます。」



スパダリ仕様のおねぇ喋りの天花寺社長がそこにいた。

とりあえず頭を下げる。



「あー、いいのよぉ。そんな。今はプライベートだしね。

知った顔を見たから声かけただけよぉ。穂積ちゃんは一緒じゃ無いのねぇ…あら、デート中だったのね。」



「いや違いますって!」



さや先輩もいるのかと思って声かけたんですね。なるほど。

てか、誤解!私の彼氏と勘違いされてるミトサン。

ミトサンも何か言えって!!そう思ってミトサンを見やると別方向をむいている。

その視線の先には…



「あら、天花寺社長。こんにちは、偶然ですね。お買い物ですか?」



髪をゆるく編みこんだ髪型になったさや先輩が居た。

ハーフアップも良かったけど、襟足が見えるその髪型も素敵です!

ミトサン、見とれてたの?あっ…

……この人うなじフェチだもんなぁ…性癖プレゼンを思い出す。さや先輩は多分知らないから、無意識の天然で殺しにかかってるんですな。恐ろしい子…!



「穂積ちゃんこんにちは。えっ、あら?どっちの彼なの?」



頬に手をやり首をかしげる天花寺社長。

さや先輩はぱちぱちとまばたきをした後、こちらにやって来るとミトサンの腕をとって左手を見せて言った。



「僭越ながら、この度結婚する事となりました。

なので、私の彼氏というかもうすぐ夫になる人です。」



キリッとした顔でさや先輩が言う。

さや先輩男らしい!すてきっ!!

いや、でも結婚発表する表情じゃない気がする!!まぁ、かっこ可愛いからいいけど!ミトサンの片手で顔おおって照れてる場合じゃないっすよ。

とりあえずスマホのカメラでぱしゃりと撮っておいた。



「んまあぁぁ!!!何それめでたいじゃない!!!いつの間に!!!」



目をキラキラというかギラギラさせてはしゃぐ天花寺社長。

なんだかカオスになってきた!!!







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