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レディファーストは基本です。

「前々から思ってたけど、さやちゃん女子に甘すぎじゃないか?

俺にもその甘やかしをしてくれてもいいんだよっていうかしてください。

もうちょっとイチャイチャさせてくれてもいいと思う。具体的にいうと鈴丼と席を変わって隣においでよ!

膝でも良いよ。」



自分の膝をポンポンしながら言うミトサン。

笑ってるけど目がマジなんですが。こわ。



「え?だって女の子には優しくするものよ?

あと水卜さんはすぐ調子に乗るからイヤです。それに千佳ちゃんはかわいいから可愛がりたくなるのは仕方がないと思います。」



ふんわり笑ってさや先輩が言う。

さや先輩、基本的にレディファーストだよね。紳士かって何度つっこんだことか。

ナチュラルにドアとか開けてくれたりとかしてくれるもんなぁ。

いやしかし可愛いって言われると照れますな、でへへへへ。



「くっそ、俺イケメンだからなぁ。可愛いは無理だわー。」



苦悩の表情を作ってわざとらしくミトサンが言う。



「うわ、自分で言ったよ。」



まぁ、イケメンですけどね。それを言ってのけちゃうミトサンがすごいわー。心強すぎだわー。



「面白いなら自信あるけどな。」



「うん、ミトサンそれは自信もっていいと思います。

顔よくて仕事もできるけど面白いことも平気でできちゃうってなかなかないですよ。

あと、後輩の自信潰しになるからそろそろほどほどにしてあげてください。」



「はっはっは、俺ごときに恐れをなして潰れるなら営業なんぞやっていけないぞ?

まぁ、向き不向きを見極めてフォローはできうる限りするがな。」



朗らかにミトサンが言う。



「水卜君、軽そうに見えて面倒見がいいけど体育会系よね。」



「まぁ、ビシビシしごくから否定はしないかな。」



綾城さんにお酒のおかわりをついでもらうミトサン。ペース早いなぁ。巻き込まれないように注意しないと…

まぁでも、うむ、ミトサンはおっかないけど頼りになるのは間違いない。



「あーあ、さやちゃん甘えさせてくれないなら全力で帰ったら甘やかす。もうでろっでろに甘やかすからね~

覚悟してよ~」



「遠慮したいんですが…」



ウィンクしながらミトサンが言う。うわぁ、様になっててなんか腹立つわぁ。

さや先輩、仮にも恋人に甘やかす宣言されてその苦虫噛み潰したような表情どうかと思いますけど…?



「遠慮してとやめると思う?」



にっこり笑顔で宣言されたさや先輩は暫し沈黙し…、



「…ほ、ほどほどでお願いします…」



やや顔を赤くしながらうつむいて答えたのだった。




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